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山本美智子

スペインリーグを追って12年、バルセロナ(スペイン)在住暦は15年。ネットもない時代に単身で通訳を目指し、スペインに渡ったはずがスポーツ紙通信員に抜擢され、気づいたら、TV番組への情報提供、取材コーディネーション、選手インタビュー、サッカーコラム提供など、すっかり“サッカーのよろずや”と化していた。スペイン人の夫もサッカーカメラマンとあって、サッカー論議は日常茶飯事。仕事外でもサッカー漬けの日々。

イニエスタ、神戸移籍は最終段階。報じたのは伝統の老舗メディア。”煽り”とは異なる信ぴょう性

FCバルセロナ生え抜きのキャプテン、アンドレス・イニエスタがJリーグのヴィッセル神戸へ移籍する…というニュースは世界を騒がせた。だが、実際にこの話はどれほど現実味のあるものなのだろうか。第一報を伝えた地元メディアの事情を紐解くことで、その信ぴょう性が増してきていることがわかった。(取材・文:山本美智子【スペイン】)

ピケ、代表引退宣言の発端。スペイン代表の複雑さ。一部サポーターとの埋まらない溝

スペイン代表は、ルイス・アラゴネス、ビセンテ・デル・ボスケの両監督が率いた黄金時代を経て、フレン・ロペテギ体制をスタートさせた。だが、以前もあったジェラール・ピケの問題が再燃し、ピッチ外での話題が多い状況となっている。レアル・マドリーとバルセロナの因縁に加えてカタルーニャ独立問題が起きている今、“無敵艦隊”を取り巻く状況は複雑だ。(取材・文:山本美智子【バルセロナ】)

久保建英を“日本のメッシ”と煽る危険性。天才少年苦しめたサッカー史最大の“奇跡”との比較

ことあるごとに話題にのぼる久保建英。以前はバルサに在籍し、現在もその才能をいかんなく発揮する久保には大きな注目が集まるが、スペイン在住記者はその状況に警鐘を鳴らす。“日本のメッシ”とメッシと比較することもあるが、果たしてそのような重圧のかけ方は選手育成にとって健全なのか。同様の騒動でかつては天才少年が苦しめられたことがあったのだ。(取材・文:山本美智子【バルセロナ】)

ネイマール、バルサへ帰還。懸念される“ブラジル人気質”。今季は一つの正念場に

リオ五輪とW杯予選に出場するため、バルセロナへの合流が遅れているネイマール。ブラジル代表の10番が不在の間に、カタルーニャのクラブは内情を変化させている。メッシ、ルイス・スアレスらと織りなすMSNは、今シーズンも強烈な破壊力を見せつけることができるだろうか。(文:山本美智子【バルセロナ】)

清武も1ゴール。開幕節で41点が生まれたリーガ。ネイマール不在も、バルサの圧倒的な破壊力

開幕節から数多くのゴールが生まれたリーガエスパニョーラ。昨シーズンの王者、バルセロナはリオ五輪に出場しているネイマールを欠きながらも、圧倒的な攻撃力を示し、6得点を奪い大勝した。日本代表の清武弘嗣も第1節からゴールを奪い勝利に貢献。今季もスペインではハイレベルな戦いが繰り広げられている。(文:山本美智子【バルセロナ】)

2つのスーパーカップへの疑問。主力欠場のレアル。サポーター軽視、視聴率重視の日程

ヨーロッパサッカーのシーズン開幕を告げるスーパーカップ。日本代表の清武弘嗣が所属するセビージャは、現地時間9日、EL王者としてCL王者レアル・マドリーとのUEFAスーパーカップに挑み、さらに週末には、バルセロナとのスペインスーパーカップにも臨むことになっている。リーグ戦開幕前に行われるこれらの大会の開催意義はどこにあるのか、改めて考えてみたい。(文:山本美智子【バルセロナ】)

バルサ、A・ゴメス獲得の舞台裏。バレンシアを救う移籍か。見逃せない敏腕代理人の存在

バルセロナがレアル・マドリーとの競争を制して獲得したポルトガル代表、アンドレ・ゴメス。EURO2016で母国の優勝に貢献したMFは、なぜカタルーニャのクラブへ行くことになったのか。そこには選手の意思はもちろん、所属元だったバレンシアの置かれた状況、またエージェントの存在が介在しているように思える。(取材・文:山本美智子【バルセロナ】)

クラシコが突きつけたバルサとの差。問題は指揮官にあらず。レアルにはびこる根深い課題

レアル・マドリーのホーム、サンチャゴ・ベルナベウで行われたバルセロナとの直接対決“クラシコ”。結果は0-4でバルセロナの勝利。衝撃的ともいえるスコアだが、この結果にはピッチ内外での両クラブの差が反映されていた。

引退を発表したラウル・タムード。“ワールドクラス”でなくとも“地域密着”で地元に愛された名選手

エスパニョールをキャプテンとしてけん引し、現在は2部のサバデルFCに所属しているFWラウル・タムードが現役引退を発表した。決してワールドクラスといえる選手ではないが、地元のクラブで育ちキャプテンまで務め上げた名手にクラブもサポーターも大きな愛情を捧げている。

ピケに下された4試合出場停止は妥当か? ピッチ外でも影響与える見えない“黒服”の存在

スペインでは、“黒服”と呼ばれる人物がサッカーの試合に存在する。試合を裁く主審の別称だ。その昔、主審は必ず黒い服を着ると決められていたことから今日に至るまでこの表現が名残として残されておいる。試合でジャッジを下す“黒服”だが、ピッチ外にも影響を与えることは珍しくはないようだ。試合中の暴言により4試合の出場停止処分を下されたバルセロナのジェラール・ピケもその例のひとつである。現地在住記者が追った。

レアル主将カシージャス、去る時は裏門から――。決別選んだペレス会長、守護神との間に生まれた軋轢

レアル・マドリーのイケル・カシージャスは、25年過ごしたクラブに別れを告げた。最後はひとりで会見に現れる形で。後日サンチャゴ・ベルナベウで退団セレモニーを行ったマドリーの偉大なキャプテンは、数々のタイトル獲得に貢献しながら、追われるようにクラブを後にした。

日本協会、日韓W杯汚職疑惑は事実か? 信ぴょう性高いスペイン紙報道。限りなく濃いFIFAの闇

サッカー界を揺るがす“FIFAゲート”。多くの報道の中で、スペイン紙は2002年日韓W杯において日本サッカー協会が南米サッカー協会に150万ドルを送金したと報じている。この疑惑は事実なのか? 現地在住記者が追う。

ピケに浴びせられた理不尽なブーイング。スペインの代表離れを加速させるメディアの“煽り”

世界中のサッカーファンから尊敬と人気を集めるスペイン代表。しかし、本国では“代表離れ”の傾向が続いている。その要因の1つといえるのがメディアによる煽りだ。理不尽な報道が不要なブーイングを呼ぶ姿に背を向け始めるファンも少なくない。

故郷に錦を。クラブへの愛がレアルを変えるか。新指揮官ベニテスに望むこと

レアル・マドリーは、またも指揮官交代に踏み切った。10度目のCL優勝をもたらしたカルロ・アンチェロッティ監督を解任し、ラファエル・ベニテス監督を招へい。マドリード出身の新指揮官はどのようにクラブを変えるのだろうか。

去り行くバルサの伝説――。シャビ・エルナンデスがカンプ・ノウにかけた“魔法”。決して褪せないスペイン史に残る偉大な功績

5月21日は、彼にとって大きな決断を下した日だった。17年間バルセロナでプレーしたシャビ・エルナンデスが、同クラブからの退団を発表した。彼がバルサに残した功績は、とてつもなく偉大なものだった。

久保くんに続き中井くんも? “流出した逸材”が帰国へ。どう守り育てるのか…問われる日本の育成法

久保建英くん同様、レアル・マドリーユース所属の中井卓大くんも帰国の可能性が高まっている。逆に日本サッカー界にとっては、一度は海外へ流出した逸材が思わぬ形で帰国。世界的にも類まれな才能を持つ人材をどのように育てるのか、その育成法が改めて問われる。

スペイン在住記者が問う、久保くんをめぐる喧騒の是非。メッシ同僚のケースから見る、才能を開花させる難しさ

バルセロナに在籍していた久保建英くんが帰国した。公式戦の出場が現状では不可能となったためだ。まだ13歳、成長過程の久保くんだが、懸念事項がある。過熱する報道だ。スペイン在住記者が当時のアクシデントを振り返り、警鐘を鳴らす。

混迷続くリーガ八百長裁判。アギーレは潔白主張も拭えない違和感…。食い違う証言、交錯する嘘と真実

前日本代表監督のハビエル・アギーレ氏も関与しているとされているリーガエスパニョーラでの八百長疑惑。すでにスペインでは裁判が行われているが、各方面の意見は食い違いを見せている。果たして、真実を究明することはできるのだろうか。

ロナウドを襲う焦燥感。一抹の不安を抱えるレアル、クラシコに棲む魔物を呼び起こせるか

リーガエスパニョーラは22日、バルセロナ対レアル・マドリーによる伝統の一戦、“エル・クラシコ”を迎える。マドリーにとっては、前々節永遠のライバルに奪われた首位の座を奪い返す絶好のチャンスだ。しかし、マドリーにとっては大きな不安材料を抱えている。

選手は「金を生む機械」ではない。主役をないがしろにするカタールW杯“冬開催”議論

22年カタールW杯は、冬開催となるのだろうか。欧州各国リーグ戦のみならず、CL、ELもグループステージの真っ只中にあるこの時期、リーグ側からの反発は当然といえる。FIFAはビジネスを最優先に考え、この案を通すのだろうか。

【現地発】追い詰められるアギーレ、2つの八百長疑惑に深い関与。禁錮刑の可能性も

ハビエル・アギーレ氏に禁固刑の可能性が浮上した。当初より八百長の疑いが持たれていた2011年のレバンテ対サラゴサに加えて、昨季のエスパニョール対オサスナにも新たな疑惑が浮上。エスパニョールの指揮官を務め、オサスナにもパイプのある元日本代表監督には強い不信感が持たれている。

逆転したトップ2。安定を手にしたバルサとピッチ内外で騒動のレアル。シャルケ戦は“背水の陣”

シーズン当初、クラブを取り巻く安定した空気と確実な強さで首位を走ったレアル・マドリーに対してバルセロナはピッチ内外でのトラブルとピッチ上での不調に陥っていた。しかし、ここにきて立場が逆転。マドリーは背水の陣でチャンピオンズリーグのシャルケ戦に臨む。

宗教とビジネスとスポーツ。レアルやバルサも恩恵。イスラムと密接に結びつくサッカー界

過激派組織の暴虐が連日報じられている「イスラム国」だが、一般のイスラム諸国とは全く異なる存在だ。現在のサッカー界にはムスリム系の選手も数多く存在し、ビジネスの面においてもカタールやUAEといった中東諸国のスポンサーは欠かせないものとなっている。

不満抱えるメッシ、追い詰められた指揮官――。補強禁止処分のバルサ、内部崩壊の危機

バルセロナが厳しい状況に置かれている。選手の補強が来年1月まで禁止となる処分が下り、クラブ内外から不満が出ている。強化担当は解雇され、メッシも不満を抱えているのでは、と言われている。現在は国内リーグで2位につけているが、指揮官も背水の陣と見られている。

ハーフナーという悲劇――。今季スペイン挑戦も構想外、日本人FWは何が足りなかったのか?

今季、オランダのフィテッセからスペインのコルドバへ移籍したハーフナー・マイクだが、前半戦わずか出場5試合で0得点。ジュキッチ新監督の下では構想外が続き、横浜F・マリノスへの移籍が噂されている。

“言論の暴力”制圧を目指すスペイン。内包するジレンマ、基準と処分には熟考が不可欠

デポルティボのサポーターが死亡する乱闘事件が発生したスペインでは、スタンドからの罵声、野次に対して処分を下す反暴力規制が発足する。しかし、レアル・マドリーが怒りを表明するなど反発も多い。

歴代得点記録を塗り替えるメッシ、驚異の得点力を発揮するロナウド。今世紀の天才が同居するスペインの奇跡

リーガエスパニョーラ歴代最多得点記録を更新したリオネル・メッシ。CL得点記録更新も目前に迫っている。一方、ライバルのクリスティアーノ・ロナウドも驚異的なペースで得点を量産している。

住民投票8割が賛成――。クラシコの消滅も。カタルーニャ独立が及ぼすスポーツ面での影響とは?

スコットランド独立の可否を決める住民投票は反対多数に終わったものの、スペインではカタルーニャ州の独立を求める動きが活発化している。しかし、サッカーを含めてスペインのスポーツ界ではカタルーニャ出身者が中核を担っている。独立となれば及ぼす影響は大きい。

疑問の残るリーガ授賞式。王者アトレティコ無視の偏った選考基準。不愉快な女性タレント司会者の“ショウアップ”

昨シーズンのリーガエスパニョーラ最優秀選手を表彰する「LFPアワーズ」が行われた。しかし、表彰選手はレアル・マドリーとバルセロナに偏っており、王者アトレティコ・マドリーは蚊帳の外。さらに授賞式の司会を務めた女性タレントの選手に対する態度は不快を感じるものだった。

【現地発最新情報】アギーレへの疑惑も限りなく“クロ”に近い――。検察の動きから追うリーガ八百長事件

これまで八百長というと、日本では対岸の火事のように報じられてきた。ところが、今回ばかりはそうはいかない。スペインで3年前に起きた八百長疑惑試合に現日本代表監督のアギーレが関与していたのだ。一連の検察の動きなどを現地在住記者がまとめる。

擁護派多い現実が物語る“レアルの象徴”の弱体化。“聖域”カシージャスが迎えるかつてない試練の時

長くレアル・マドリー、スペイン代表で正GKとしてプレーするカシージャスの価値が落ちている。モウリーニョ政権での冷遇に始まり、代表での失態。そしてレギュラーに戻った今季も失点が多い。“聖域”はかつてない試練の時を迎えている。

バルサデビューから1週間でA代表へ。スペイン中が期待を寄せる新星ムニルのシンデレラストーリー

ムニル・エル・ハダディというバルセロナの若手選手に注目が集まっている。現在19歳のムニルは9月にバルサのトップチームでデビューしたばかりだが、なんとスペイン代表にも招集された。モロッコにルーツを持つ、スペインの新星に迫った。

“もみ消された”クリロナの暴行。リーガに影を落とすレアルとスペインサッカー協会の黒い蜜月

いよいよ開幕したリーガ・エスパニョーラ。だが、話題を呼ぶのは黒いニュースばかりだ。バルサは補強禁止が言い渡され、シメオネはジャッジに不満を述べた。そして極めつけはロナウドの暴行事件へのもみ消しだ。そのすべてで糸を引いているのは……。

スラング多用、スター選手の重用なし、明確なメディア対応。スペイン在住記者が迫るアギーレ監督の実像

日本代表のアギーレ新監督が来日会見を行った。果たして、このメキシコ人監督はどのような人物なのか? 長く指揮を執ったスペイン在住の記者が実像に迫る

マドリー、バルサ、アトレティコで計467億円。近年にない動きを見せる移籍市場。GK勢はW杯の活躍で明暗も

活発な動きを見せている今シーズンの移籍市場。その中でもスペイン勢が顕著だ。バルセロナとレアル・マドリーは、1人の選手に100億円以上を費やしており、世界中の注目を集めている。

バルサ、スアレス獲得の背景。100億超えの移籍金捻出の理由と“噛み付き”によるさらなる波紋

バルセロナが今夏の移籍の目玉としてリバプールからルイス・スアレスを獲得した。移籍金は100億円を超えているとされる。資金難のクラブはなぜ大金を捻出できたのか? そしてW杯での“噛み付き”事件がもたらすさらなる波紋とは?

スペインメディアが見た日本。「日本代表はボールを手にした。だが、最も大事なものに欠けていた」。低い枠内シュート率、明暗を分けた決定力の差

1-4と大敗を喫して敗退が決定したコロンビア戦。スペインメディアはどう見たのだろうか? アス紙は独自の統計データを用いて両チームを分析した。

「バルサとスペインにありがとう」。バルサ黄金時代が生み出した栄光。傷に蓋したメディアの責任も合わせて当然の帰結

既に敗退が決まったチーム同士の対戦となったスペイン対オーストラリア。近年の栄光が音を立てて崩れ去った今大会をスペインメディアはどう報じたのだろうか? そして、スペイン代表は憎らしいまでの強さを取り戻すことが出来るのだろうか。

スペインメディアが見た日本。「今大会で最悪の試合」と酷評。山口は絶賛「非常に優秀。まだ欧州にいないのが不思議」

スペインは日本対ギリシャをどう見たのか? スコアレスドローに終わったこの試合、攻め込んだ日本に同情的な評価はあるものの、厳しい見方をされたのも事実。

スペインが早期敗退した4つの理由。現地メディアは「王位を放棄」、10選手“採点不能”と酷評

W杯第2戦、王者スペインがチリに無残にも敗れ、グループ突破の可能性を失った。現地メディアは当然のように酷評。敗因には主に4つの問題点があげられた。

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