昨年1月、22年W杯の決定を巡っての不正を告発されたカタール。UEFAやFIFAを巻き込んだあまりにも大規模な癒着だが、事態の収拾はついていない。本格的な調査は既にはじまっている。灰色の疑惑が黒へと変わる可能性は大いにある。
日本代表監督時に遠藤保仁を重用したオシム。彼は遠藤の何を評価し、そして何が足りないと感じていたのか。日本より遠く離れた地にいるオシムに話を聞いた。
日本代表監督時に遠藤保仁を重用したオシム。彼は遠藤の何を評価し、そして何が足りないと感じていたのか。日本より遠く離れた地にいるオシムに話を聞いた。
守勢に回ったとはいえ、日本代表は敵地でフランスに勝利した。「サンドニの悲劇の払拭」などと一部日本メディアは嬉々として報じたが、かの地フランスとは少々温度差があるようだ。敏腕ジャーナリストによる冷静な分析を聞いてみることにしよう。
『リーダー不在、規律なき“ラップ世代”… ピッチ外に潜むフランス代表の問題点に迫る』
南アW杯でのフランス代表の崩壊を詳細に記述した『レ・ブルー黒書』(ヴァンサン・デュレック著/結城麻里訳、講談社)の最後はこのように締めくくられている。新たなヒーローが誕生する。そして感動した試合を忘れずにいれば、いつかきっと南アのことを忘れることができる、と。しかし、前向きな希望とは裏腹に悲劇は繰り返されてしまった。EURO2012で仲違いを起こし、無残に敗れ去ったレ・ブルー。彼らに一体何が起こったのか。選手たちが発した言葉から、その内実に迫る。