フットボールチャンネル

小川由紀子

学生時代からブリティッシュロックを愛好し、1992年に渡英。音楽三昧のロンドン生活の傍ら、人々の生活や文化に深く根付いたフットボールに魅せられ、1996年の欧州選手権開催に盛り上がる中、フットボール取材を開始。サッカー界が金満ワールドに染まりきる前の、古き良き時代の最後の名残を慈しむ。その後フランスに渡り、現在はパリを拠点に、フランスリーグを中心とした欧州サッカーやバスケットボール、自転車ロードレースなどの取材、執筆に勤しむ。

『レ・ブルーは人々のハートをつかんだ』。ドイツに敗戦も将来への光が見えたフランス。「98年W杯を、2年後のユーロで再現できる!」

ドイツに0-1で敗れ、ベスト8で大会を去ったフランス。82年大会のリベンジを果たすことは出来なかったが、若手中心のチームは将来への希望を残した。

熱狂のベルギー、なんと教会ミサも中止。アルゼンチンへ過剰な警戒なし「俺たちにはアザールがいる」

ベスト8進出にベルギーは熱狂している。教会のミサも中止にし、国民をあげて応援している。勝っても負けてもお祭りだ。選手たちも過剰な警戒心はない。自信を持ってアルゼンチン戦に臨むようだ。

“因縁”のフランス対ドイツ。フランス人の記憶に残る82年大会の暗い過去。若きレ・ブルーはトラウマ克服なるか

日本時間5日午前1時にキックオフとなるフランス対ドイツ。フランスにとって、ドイツとのW杯の対戦は“因縁”をもって伝えられている。1982年スペイン大会で起こった暗い過去とは? 

「歴史はふたたび動き出した」。98年の再現なるか? 采配光るデシャン監督のもと、南ア大会の悪夢消し去るフランス

ナイジェリアを破ってベスト8入りを果たしたフランス。南アフリカ大会で醜態を晒したチームに対して関心を失っていたフランス国民も98年以来の優勝へ期待を高めている。

パリ祭パレードの日程変更も? 「優勝」の2文字がちらつき始めたフランス。一方で“ビギナーズラック”への不安も

日本時間7月1日午前1時にキックオフとなるフランス対ナイジェリア。グループリーグの順調な戦いぶりから優勝への期待も高まるフランスだが、一方で若いチームに不安の声もある。

好調のフランス。メディアは過熱、選手は冷静、ファンの意見は割れる。ベスト16での勝利、約半分は悲観的

エクアドルに引き分けたが、グループを1位で突破したフランス。過熱するメディアをよそに選手たちは冷静にとらえている。面白いのはファンの反応だ。好調なチームだが、ナイジェリア戦に向けては約半分が「勝てない」と思っている。

話題の中心はコロンビア。引き立て役に過ぎなかった日本。フランス人の認識は“駄目プレーの代名詞=日本人”

日本対コロンビアの一戦はフランスでは、あまり関心を呼ばなかったようだ。特に日本は引き立て役に過ぎず、話題の中心はコロンビア。彼の国がどのような認識なのかを思い知らされたW杯だった。

「クラクラする!」。2連勝のフランス、国内は歓喜ムード一色。レ・ブルーを取り巻く環境に見られる“変化”

スイスに5-2と快勝したフランス。メディアや国民からはポジティブな声が聞こえる。数年前、殺伐とした空気で批判ばかりされていたレ・ブルーとは大違いだ。長く地下にいるようだった代表は変わりつつある。

フランスメディアが見た日本。皮肉たっぷりの評価。「寝てしまった方、ご安心を。何も見逃していません」

フランスによる日本対ギリシャの評価は実に厳しいものだった。「つまらない」「記憶にない」などの声が並ぶ。ポゼッションで上回った日本に対しては、「活かしきれていない」と指摘されている。

意外とゲンを担ぐフランス。3-0、エース・ベンゼマの活躍に国内は超ポジティブな空気

W杯初戦でホンジュラスを下し、順調な滑り出しを切ったフランス。国内はポジティブな空気が蔓延している。それは3-0というスコア。そしてベンゼマという絶対的エースの活躍によるものだ。この国は意外とゲンを担ぐ。

フランスメディアが見た日本。本田を「宝石」と絶賛もチームへの言及少なく。話題の中心はドログバ

コートジボワールの選手が多く所属するフランス。彼らは日本対コートジボワールをどう見たのか? 日本へは厳しい評価を下すが、言及されることが少なかった。多くのメディアが触れたにはドログバだ。

リベリ不在もベンゼマ&ジルーの共存が可能となったフランス。1954年以来の若いチームは旋風を巻き起こすか

最重要人物とも言えるフランク・リベリが腰痛によって欠場となったフランス代表。しかし、それによってカリム・ベンゼマを左サイドに回し、オリヴィエ・ジルーをトップで起用することが可能となった。

「彼は僕らをがっかりさせた試しがない」。バルブエナが4得点3アシスト。“レ・ブルー”、W杯での名誉挽回へポジティブな滑り出し

W杯本戦前のテストマッチ3戦の初戦となるノルウェー戦で4-0と快勝を収めたフランス代表。ベンゼマ、バラン、リベリーが不在の中でもバルエナが大車輪の活躍を見せ、ポグバも躍動。ポジティブな滑り出しを切った。

驚きではなかったナスリの落選。フランス代表、選出メンバーから見えるデシャン監督の長期プラン

ブラジルW杯に臨む23人+予備登録7人を発表したフランス代表。23人中7人が23歳以下という若手を多く揃えたが、サミル・ナスリやエリック・アビダルは落選。4年後の自国開催ユーロを見据えたメンバーとなった。

カップ戦決勝でも不利な判定。落日の元王者リヨンが失った“贔屓の笛”と新たに得た称賛

フランスのカップ戦決勝で疑惑の判定が生まれた。被害に遭ったリヨン陣営は怒りを露わにする。果たしてこれは優遇された笛だったのか。確かなのはいつの時代も強者には追い風が吹くということだ。

ビッグゲームでの“経験値”で敗れたPSG。「トップ4入りはまだ早い」土壇場で閉じられたドア

欧州チャンピオンズリーグのベスト8において、チェルシーに逆転負けを喫したパリ・サンジェルマン。ホームでの1stレグを3-1で制しながらも、完全に主導権を握られ0-2と完敗を喫した2ndレグ。その敗因はビッグゲームでの“経験値”の差にあった。

フランスで独走、PSGの真の実力がわかるCLチェルシー戦。モウリーニョは挑発「若手の成長には有意義な試合」

フランス、リーグ・アンで首位を独走するパリ・サンジェルマン。国内では敵なしの彼らにとってCLは貴重な大会だ。果たしてベスト8で対戦するチェルシー相手にどんなサッカーを展開するのか。真価が問われる一戦だ。

イブラヒモビッチが同僚に賛辞「俺様のプレーをよく観察していたようだな」

先週のインターナショナルマッチデーで、フランスはオランダと対戦し、2-0で快勝した。ゴールしたマテュイディに対し、PSGで同僚のイブラヒモビッチは彼らしい賛辞を送っている。

韓国に完敗、緊張感ゼロのギリシャ。最も多かったのはなんと日本のメディア

先週、韓国とホームで対戦したギリシャ。0-2とホームで完敗したが、緊張感はあまりなかった。スタジアムはガラガラ、記者陣も少なく、日本のメディアが最も大所帯だったほどだ。

デシャンは無視できるのか? スペイン育ちの異色FW、高まるフランス代表入りへの期待

フランス国内、一人の若手選手に注目が集まっている。アントワン・グリーズマン、レアル・ソシエダで頭角を表した異色のアタッカーだ。ブラジルW杯へ向け、代表への招集を求める声は日に日に高まっている。

PSG監督ブランが語るCL展望「我々はバイエルンに拮抗できるだけの力を備えている」

今シーズン、PSGの監督に就任したローラン・ブラン。リーグ・アンを制することは当然のことながら、頂点を目指すには、現在最強とされるバイエルン・ミュンヘンも見据えなければならない。『欧州サッカー批評09』(2月13日発売)では直撃インタビューを行った。自信をみなぎらせる新指揮官のマネジメント術に迫る。

長期的な若手育成プランにサポーターは反発。復活を期すマルセイユの変革を阻む“温度差”

フランスで圧倒的な人気を誇るマルセイユ。だが、今季はPSGやモナコに押され、CLでも全敗。苦戦が続いている。若手を育成し、長期的なプランへとかじを切ったが、上手くいっていない。その理由とは?

ファルカオを怪我させた“加害者”に抗議が殺到、殺人予告も。現在は24時間体制で警護

日本とW杯で対戦するコロンビア。そのエースであるファルカオが大怪我を負った。エースの負傷に黙っていられなかったのが地元コロンビアのファン。怪我を負わせたDFに抗議が殺到しているという。

PSG、モナコの大金投入も起爆剤にならず。移籍市場から読む、“寂しい”リーグ・アン事情

バーゲン真っ最中のフランス。時を同じくしてサッカーの移籍市場も開いているが、リーグ・アンはお寒い状況だ。PSG、モナコが大金を投じたことで、活性化に向けて大きな期待を集めたが、それよりも二極化の動きが加速してしまっているようだ。

ドログバが願った内乱の終焉。コートジボワールの平和の象徴となった“エレファンツ”

『サッカー批評issue66』(1月10日発売、双葉社)では、ブラジルW杯で日本代表とグループリーグで戦う各国のインサイドレポートを掲載している。その中から、日本が初戦で戦うコートジボワールのレポートを一部紹介する。

不要論は多いが――。「ファルカオ、1月移籍はでっち上げ」、現地記者がモナコのエース残留を断言

鳴り物入りでモナコに加入したファルカオ。メガクラブも獲得を狙っている超大物FWだが、ケガもあり本領を発揮できていない。不要論を多く噴出しており、移籍の噂も絶えないが、果たして現地はどう見ているのか?

カタールからの潤沢なバックアップがあるのになぜ? PSGがスポンサー営業に必死な理由

カタール資本による圧倒的な予算を有するパリ・サンジェルマン。ところが、彼らがスポンサー営業を必死に行っている。既にいくつかの企業と契約を締結させているが、お金に困ることのないPSGはなぜ営業活動をしているのか?

かつては欧州・世界を制し、タレントも豊富だが――。フランス代表は“強豪”と呼べるのか?

かつてはW杯やユーロを制し、一時代を築いたフランス。しかし近年は不甲斐ない成績が続く。ベンゼマやリベリー、ポグバ、バランなど一線級のタレントもいるが、あまり期待値は高くない。レ・ブルーは本当に強豪と呼べるだろうか。

ブラジルW杯の“恵まれた組”に歓喜するフランス。選手・監督・メディアに見える大いなる慢心

ブラジルW杯の抽選会でフランスはスイス、エクアドル、ホンジュラスと同居した。優勝経験国もなく、“恵まれた組”と選手、監督、メディアには浮かれた様子が見える。あまりに慢心ではないだろうか。南アのときも組み分けは恵まれていたのだが…。

大逆転でワールドカップ進出を決めたフランス 勝負を決めた“メンタル”と“戦略”

ブラジルW杯への出場を懸けて争われたウクライナとのプレーオフで、フランスは第1レグを0-2と落とした。国全体が諦めムードとなる中、第2レグは立ち上がりから猛攻を仕掛け、結果的に3-0で勝利。トータル3-2でW杯出場を決めた。大逆転に繋がった理由に迫る。

ベルギー人記者が見た日本代表。柿谷を絶賛も強気の姿勢崩さず「フルメンバーなら我々が有利」

日本代表に敗れたベルギー代表。現地ベルギー人記者は日本のパフォーマンスの良さを認めつつ、何人かの選手をあげて称賛した。特に柿谷曜一朗への評価は高かった。だが、ある記者はベルギー方がまだ強い、と分析する。果たしてその理由は?

【現地ベルギーから最新情報】負けられない日本戦。“赤い悪魔”が警戒心を強めるザックジャパン

本日深夜、日本と対戦するベルギー。オランダと引き分けた日本へ、彼らは警戒心を強めている。現地メディア、識者、ベルギー代表選手たちのコメントから読み解いていく

今の代表は国民性そのもの。個人主義のレ・ブルーに勝利至上主義のフランス国民がNon!

フランス代表が自国で不人気だ。8割以上の人が悪いイメージを抱き、「個人主義だ」と批判する。だが、代表とは国民を映す鏡。今の代表チームはまるでフランス国民そのものだ。

フランス・リーグ1がチーム数の削減を検討か。協会会長の爆弾発言の真意とは?

フランスのリーグ1の会長がチーム数の削減について言及し、話題を呼んでいる。反対も多くあるが、なぜチーム数を減らしたいのだろうか。そこにはフランスサッカーを取り巻く環境が大きく影響している。

完成しかけたチームを“壊した”ブラン監督。PSGの新システムは吉と出るか?

パリ・サンジェルマンが好調だ。今季はブランが指揮を執るが、ここまで無敗、首位と勝ち点で並んでいる。しかし、このPSGに現地では懐疑的な目が少なくないという。それにはブラン監督が採用する新システムが関係しているようだ。

活躍の影には新GKコーチの存在が。放出候補だった川島永嗣はいかにして“難攻不落”となり得たのか?

川島永嗣が好調だ。6節まで無失点を続け、チームに安定をもたらしている。昨季は終盤戦で評価を落とし、放出すらもあり得た。何が川島を成長させたのか?

サルコジ・プラティニとの政治的癒着。W杯開催権を金で買ったカタール

22年W杯が行われるカタール。それが決定された投票は果たしてすべて“清き票”によるものだったのか。票をめぐる癒着がフランスフットボール誌によって暴露されたのは今年1月。サルコジ、プラティニ、カタールによる不健全な三角関係、いわゆる“カタールゲート”の舞台裏に迫る。

川島永嗣のプロフェッショナリズム(後編)

日本人選手が海外で活躍するうえで、GKのポジションはもっとも難しいと言われてきた。指示を出すためには語学力が求められ、何よりもチームで信頼される存在でなければならない。幾重にもハードルが課せられるポジションで、日本の守護神、川島永嗣はどう評価されているのか。

川島永嗣のプロフェッショナリズム(前編)

日本人選手が海外で活躍するうえで、GKのポジションはもっとも難しいと言われてきた。
指示を出すためには語学力が求められ、何よりもチームで信頼される存在でなければならない。
幾重にもハードルが課せられるポジションで、日本の守護神、川島永嗣はどう評価されているのか。

ベッカム引退劇に潜む“金銭問題”――。それでも称えるべきサッカー選手としての素顔

世界中のサッカーファンから愛された選手、デビッド・ベッカム。先日、惜しまれつつスパイクを脱いだ。まだ余力を残しての引退にはピッチ内だけでなくさまざまな要因がある。ただ、彼が純粋なフットボーラーであることに変わりはない。

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