西部謙司
1962年9月27日生まれ、東京都出身。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動。95年から98年までパリに在住し、ヨーロッパサッカーを中心に取材。現在は千葉市に住み、ジェフ千葉のファンを自認し、WEBスポーツナビゲションでは「犬の生活」を連載中。サッカーダイジェスト、フットボリスタなどにコラムを執筆中。『ちょいテク 超一流プレーヤーから学ぶちょっとスペシャルなワザ』監修(カンゼン)、「サッカー右翼サッカー左翼」(カンゼン、)近著に『戦術リストランテⅣ』(ソル・メディア)、「ゴールへのルート」(Gakken) 、共著の『サッカー日本代表の戦術が誰でも簡単に分かるようになる本』(マイナビ)、『FCバルセロナ』(ちくま新書)がある。
アトレティコが直面する課題。ダービーとCLで見えた盾型チームの現在地【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。15/16シーズンのCL決勝では攻撃力不足という問題にぶち当たったアトレティコだが、その課題は解決できているだろうか。『サッカー 4-4-2戦術クロニクル 守備陣形の復興と進化』(カンゼン)を上梓した著者が、シメオネ率いるチームの現在地を読み解く。(文:西部謙司)
コンテとペップの明暗、長期的に見ると逆転か。上乗せ難しいチェルシーと問題明白なシティ【西部の目】
5日、プレミアリーグ第31節チェルシー-マンチェスター・シティの一戦が行われた。ともに今シーズンから指揮官を務めているコンテ監督とグアルディオラ監督は、対照的なシーズンを送っているようにも思える両監督。この試合を制したのは今シーズン好調のチェルシーだったが、単純に両者の今シーズンを象徴する一戦とは言えないかもしれない。(文:西部謙司)
ハリルJ、内容以上のスコアを叩き出した決定力。ボランチ経由の組み立てに乏しく【西部の目】
28日、ロシアワールドカップアジア最終予選のタイ戦に臨んだ日本代表。UAE戦に続き高い決定力でチャンスを確実にものにし、GK川島永嗣のPKストップもあり無失点で乗り切ったことで、4-0とスコア的には完勝ともいえる試合となった。だが数字とは対照的に、内容の部分で課題が露呈した一戦ともなった。(取材・文:西部謙司)
人選ズバリのハリル采配。明暗分けた決定力の差。大迫、原口、久保が攻撃の軸に【西部の目】
現地時間3月23日、ロシアワールドカップアジア最終予選UAE対日本の一戦が行われ、アウェイに乗り込んだ日本代表が2-0で勝利を収めた。ハリルホジッチ監督はこれまでの試合から布陣を入れ替えてこの決戦に臨んだが、それが見事に的中。真骨頂ともいえる人選の冴えを見せつけた。(文:西部謙司)
レアルの「BBC」は本当に有効か? 問題山積も最終的に勝利引き寄せるDNA【西部の目】
3月18日、リーガエスパニョーラ第28節、アスレティック・ビルバオ対レアル・マドリーの一戦がスペイン・バスク地方で開催された。まさしく質実剛健のチームを相手に苦戦を強いられたエル・ブランコだったが、さまざまな問題が浮上するなかでも最終的に勝利を収めている。レアルのレアルたる所以を見せつける試合になったと言えそうだ。(文:西部謙司)
レスターが回帰した「ファイトボール」。相手にフットボールをさせない岡崎慎司の存在【西部の目】
プレミアリーグを制したレスターが戻ってきた。14日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の2ndレグ。アウェイでの1stレグを落としていたレスターは、もはや時代遅れとも言われるような戦術を採用してセビージャを迎え撃った。自陣に築かれた強固な砦は稀代の戦術家ホルヘ・サンパオリでも落とせず。成し遂げんとした志をただ一度の敗北によって捨ててはいけない、という決意が勝利を呼び込んだ。(文:西部謙司)
レアルの“えげつなさ”。豪華スター共演の裏にある指揮官ジダンの塩梅【西部の目】
7日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16セカンドレグが行われ、昨季王者のレアル・マドリーがナポリに勝利した。前半はナポリが優勢で先制点を奪ったものの、後半から“エル・ブランコ”が本領を発揮。セットプレーから得点で逆転するなど、その試合巧者ぶりを見せつけた。(文:西部謙司)
アトレティコvsバルサ、収縮と拡散の戦い。潮目となった60分、高インテンシティ継続の限度【西部の目】
25日、リーガエスパニョーラ第24節、アトレティコ・マドリー-バルセロナの一戦が行われ、アウェイの地に乗り込んだバルサが終了間際に決勝点を奪い勝ち点3を獲得した。攻撃時はピッチを広く使い、守備時ではコンパクトな陣形を作るのがサッカーのセオリーであるが、この1戦は、正反対の志向を持つチームによるゲームとなった。(文:西部謙司)
レアルとバルサが採用、4-4-2という解決策。ロナウド・メッシの破壊力を最大化する守備陣形【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。4-3-3のイメージが強いレアル・マドリー、バルセロナの二大巨頭もこのシステムを部分的に採用している。このたび『サッカー 4-4-2戦術クロニクル 守備陣形の復興と進化』(カンゼン/12月21日発売)を上梓した著者が、レアルとバルサ、両クラブの4-4-2による戦いぶりを読み解く。(文:西部謙司)
レアル戦でも「いつも通り」の鹿島。“白い巨人”に奢り見えるも、追い込んだのはその実力【西部の4-4-2戦術アナライズ】
18日、クラブW杯の決勝が行われ、一時は鹿島アントラーズにリードを許すも、逆転でレアル・マドリーが勝利した。欧州王者に隙があったのは確かだが、鹿島に地力があったからこそ彼らを追い込むことができた。このたび『サッカー 4-4-2戦術クロニクル 守備陣形の復興と進化』(カンゼン/12月21日発売)を上梓した著者が、このファイナルにおける両クラブの戦いぶりを読み解く。(文:西部謙司)
【西部の目】ハリルJ、清武が攻撃の軸に。苦しい台所事情で進んだ世代交代。効果的だったハイプレス
11月15日、ロシアW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦に臨み2-1で勝利を飾った日本代表。本田圭佑、香川真司らがベンチスタートという状況で、先発出場した大迫勇也、原口元気、清武弘嗣らが躍動した。苦しい状況のなかで世代交代は進み、ハリルホジッチ監督の“らしさ”も見えてきた。(取材・文:西部謙司)
【西部の目】全く本調子でない本田、この状態でサウジ戦起用は無理。吉田と清武の試合勘は問題なし
11月11日、カシマスタジアムでのキリンチャレンジカップ・オマーン戦に臨んだ日本代表。サウジ戦を中3日で控える状況のなか、大迫勇也、齋藤学ら新戦力がテストされるいっぽうで、ヨーロッパのクラブで出場機会の少ない選手たちも起用された。好印象を残した選手たちもいたが、これまで日本代表をけん引してきた本田圭佑は全く本調子でなかった。(取材・文:西部謙司)
ハリルJの方向転換。「日本化」から再び「世界標準化」へ。予選で必要になったW杯仕様【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。ハビエル・アギーレ監督の退任を受けて日本代表を率いることになったヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、4-4-2の変形システムである4-2-3-1システムを採用している。長らく続いていた「日本化」の流れからは舵を切り、アジア予選でも守備重視の戦いを見せるようになってきた。(文:西部謙司)
適任だったアギーレ。「自分たちのサッカー」からの軌道修正。“代表らしい”チーム作り【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。ザッケローニ監督時代はその変形システムである4-2-3-1をベースにチームを作っていった。ザックジャパンが苦杯をなめさせられたブラジルW杯後、日本代表監督に就任したハビエル・アギーレ監督は、4-3-3でのチーム作りを進めたが、それまでの遺産を引き継ぎつつ新たな要素を加えることに成功していた。当時のサッカーを改めて振り返る。(文:西部謙司)
ザックJ、最後に挫折した「日本化」。「自分たちのサッカー」の致命的な弱点【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だが、ザッケローニ監督時代は3-4-3をオプションとして備えながらも、4-4-2の変形システムである4-2-3-1をベースにチームを作っていった。オシム時代より続く「日本化」の方針にも継続性があったが、致命的な弱点を抱えたままW杯に臨むことになる。(文:西部謙司)
「日本化」の集大成となったザックJ。岡田Jからの昇華。W杯を勝ち抜くこととの乖離【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だが、ザッケローニ監督時代は3-4-3をオプションとして備えながらも、4-4-2の変形システムである4-2-3-1をベースにチームを作っていった。オシム時代より続く「日本化」の方針にも継続性があったが、W杯では厳しい現実を突きつけられることとなる。(文:西部謙司)
岡田Jが土壇場の方向転換で得たW杯16強。弱点の露呈。成果を問えなかった「日本化」【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だが、脳梗塞で倒れたイビツァ・オシム氏から日本代表監督を引き継いだ岡田武史監督は、4-4-2の変形システムである4-2-3-1をベースにチームを作っていった。「日本化」の方針も継続することになったが、W杯本大会直前に方向転換を強いられることとなる。(文:西部謙司)
【西部の目】ハリルが仕込んだオーストラリア対策。4-4-2と4-3-3の可変システム。複雑な守備組織
10月11日、日本代表は2018ロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦に臨んだ。ここまで内容の芳しくない試合を続けてきた日本だったが、アジアカップ王者を相手に守備組織をしっかりと構築し、アウェイの戦いで勝点1をもぎ取った。(取材・文:西部謙司【メルボルン】)
ハリルJ、酷い内容も最高の結果。相手の土俵で戦い苦戦。お粗末な「縦に速い」攻撃【西部の目】
10月6日、ロシアW杯アジア最終予選でイラクをホーム・埼玉スタジアムに迎えた日本代表。先制点を奪いながらも追いつかれ、1-1で迎えた後半アディショナルタイムに山口蛍が劇的な決勝ゴールを奪って辛くも勝点3を手にした。結果的にチームの士気を押し上げうる展開での勝利となったが、内容的には課題の散見されたゲームとなった。(取材・文:西部謙司)
岡田Jが進めた“脱オシム路線”。ポゼッション+プレッシング。無理のない“日本化”【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だが、脳梗塞で倒れたイビツァ・オシム氏から日本代表監督を引き継いだ岡田武史監督は、4-4-2の変形システムである4-2-3-1をベースにチームを作っていった。そして岡田ジャパンは、オシムジャパンとは異なる路線で「日本化」の道を歩んでいくことになる。(文:西部謙司)
オシムJ、「日本化」の枠を超えていた野心。格上の相手をも圧倒しうる、リスク冒す戦い【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。オシム監督時代の日本代表は、相手に合わせて3バックと4バックを併用していたが、2007年のアジアカップには4バックで臨んだ。当時話題になった「日本サッカーの“日本化”」とはどのようなものだったのか。オシムジャパンのサッカーを振り返る。(文:西部謙司)
オシムJの戦術的先進性。「日本サッカーの日本化」。可変システムとアジア仕様の使い分け【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。オシム監督時代の日本代表は、相手に合わせて3バックと4バックを併用していたが、2007年のアジアカップには4バックで臨んだ。当時の戦い方を振り返る。(文:西部謙司)
【西部の目】ペップ・シティ、未完成もプレミア仕様の片鱗見せる。マンチェスターの赤と青、新章の幕開け
ジョゼップ・グアルディオラとジョゼ・モウリーニョの対決ということもあり普段以上に注目が集まったマンチェスターダービー。試合を制したのはアウェイに乗り込んだシティ。チームの完成度は高くなかったものの、ペップの志向するサッカーの片鱗は見せつけた。(文:西部謙司)
ジーコJ、「序列主義」がもたらした弊害。「海外組」と「国内組」の分化。実力主義の破綻【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だがジーコ監督が率いた日本代表は、3-5-2との併用でありながらも、ボックス型の4-4-2をベースとしていた。ドイツW杯で良い結果を得られなかったジーコジャパンは何が問題だったのだろうか。当時の戦い方を振り返る。(文:西部謙司)
【西部の目】ハリルJ、山口蛍起用でリスク回避。非効率な攻撃。ハイクロス多用なら空中戦に強い選手を
9月6日、2018ロシアW杯アジア最終予選タイ戦に臨んだ日本代表。UAE戦とは違い相手の攻撃の目を摘む慎重な戦いぶりを見せた。数多くのチャンスを作りながらそれをものにできない現状からすれば、相手のチャンスを減らすことは現実的な方策と言えそうだ。(文:西部謙司)
【西部の目】アジアでも射程距離に置かれた日本。UAEはアウェイでも強気に。裏目に出た選手起用
9月1日、2018ロシアW杯アジア最終予選の初戦でUAEをホームに迎えた日本代表。早い時間にセットプレーから得点を奪うも、直接FKとPKによる失点で逆転を許した。日本はアジアでは厳しい戦いを強いられても結果を出してきた。だが、もはやその優位性も安泰のものではなくなっている。(文:西部謙司)
ジーコJのブラジル式4-4-2。“進歩しない”代表。フラットラインの破棄と1人余る守備【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だがジーコ監督が率いた日本代表は、3-5-2との併用でありながらも、ボックス型の4-4-2をベースとしていた。ドイツW杯から10年を経た今、当時の戦い方を振り返る。(文・西部謙司)
土壇場で遅れを取り戻した「フラット3」。トルシエが築いた土台。潮流に合った戦術変更【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だが、トルシエ監督が日本代表を率いた時代の戦術「フラット・スリー」は、ミランで勃興した4-4-2戦術の流れを汲んでいた。2002年日韓ワールドカップでは、同戦術のマイナーチェンジにより、日本はベスト16進出を果たしている。(文:西部謙司)
ミラン戦術の流れ汲んだ「フラット3」。理詰めのトルシエJ。世界標準目指すも4年遅れに【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だが、トルシエ監督が日本代表を率いた時代の戦術「フラット・スリー」は、ミランで勃興した4-4-2戦術の流れを汲んでいた。(文:西部謙司)
日本代表、不足していた「守備における個」のクオリティ。注力すべきCBの育成【西部の目/リオ五輪サッカー】
U-23日本代表は現地時間10日、リオ五輪グループステージでスウェーデン代表と対戦。1-0の勝利を収めが、グループステージ敗退が決定した。日本は強みである組織力を活かして大会に臨んだものの、ナイジェリア戦、コロンビア戦で失点が重なってしまった。今大会のCB陣には他のポジションに比べて守備においての個のクオリティが不足していた。日本は今後、CBの育成に注力すべきである。(文:西部謙司)
日本代表と4-4-2の「ゾーンプレス」。強豪には善戦も、アジアで苦戦した加茂監督時代【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だが、日本代表がミランで勃興した4-4-2による「ゾーンディフェンス」+「プレッシング」の戦術を取り入れていた時期がある。ファルカン監督の後任に就任した加茂周監督が導入したサッカーを改めて振り返る。(文:西部謙司)
日本、勝点3逃すも内容は改善。前回大会よりも高い完成度。4-4-2の理想的なバランス【西部の目/リオ五輪サッカー】
現地時間7日、リオ五輪グループステージ第2節のU-23コロンビア戦に臨んだU-23日本代表。4得点を奪うも5失点を喫し黒星スタートとなった初戦から、システムを変更し、内容は大幅な改善が見られた。勝てる試合で引き分けに終わってしまったことは残念だが、他力本願とはいえまだ決勝トーナメント進出の可能性は残っている。(文:西部謙司)
手倉森Jのシナリオ崩したミスの連発。追いかける展開で必要だった「ボールを奪う守備」【西部の目/リオ五輪サッカー】
現地時間4日、リオ五輪の初戦を迎えたU-23日本代表。手倉森監督率いるチームは、堅守を持ち味にしていたにもかかわらず、ナイジェリアを相手に5失点を喫した。4得点は明るい材料だが、事前に描いたシナリオとはまったく異なる展開になってしまったように思える。(文:西部謙司)
日本代表が世界基準を導入したファルカン監督時代。フラット型4-4-2の試みは短命に【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。だが、日本代表が最先端の4-4-2システムを導入していた時代がある。短命に終わったファルカン監督時代だ。当時のサッカーを改めて振り返りたい。(文:西部謙司)
【西部の目】手倉森J、ブラジル相手に価値ある経験。意義ある強化試合。目処が立った酷暑下での戦い方
7月30日、U-23日本代表はU-23ブラジル代表との試合に臨み、0-2で敗れた。開催国としてリオ五輪を迎えるチームを相手に苦戦を強いられたが、本大会直前の強化試合としては有意義なものだった。(文:西部謙司)
オフトJが超えた一線。言語化による整理と規律の浸透。異端児ラモスとのバランス【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコの躍進を受けて、復活の感がある4-4-2システム。Jリーグで頻繁に採用される一方で、意外にも日本代表ではそれほど使われてこなかった。日本代表での本格導入はハンス・オフト監督の時代に遡るが、当時の代表チームはどのようなサッカーを展開していたのだろうか。ドーハの悲劇を経験した、オフトジャパンの足跡を改めて辿る。(文:西部謙司)
Jリーグでは主流も、日本代表ではなじみの薄い4-4-2。基礎的なアイデアを持ち込んだオフト【西部の4-4-2戦術アナライズ】
多くのJリーグクラブが採用してきたにもかかわらず、それほど日本代表では採用されてこなかった4-4-2システム。はじめて4-4-2が導入されたのはオフト時代にさかのぼるが、それは昨今アトレティコが復活させたフラットな4-4-2とは直系関係にない布陣だった。(文:西部謙司)
ポルトガルが狙った膠着状態。大会中の戦術変更。菱形の中盤とスローテンポによる1点勝負【西部の4-4-2戦術アナライズ】
中盤を菱形にした4-4-2でEURO2016を制覇したポルトガル代表。開催国フランスとの決勝戦では、膠着した試合に持ち込み、エデルの一撃で勝利を掴んだ。グループステージで3位だったイベリア半島のチームは、大会期間中にスタイルを大きく変更している。悲願のタイトルをもたらした、その英断とは。(文:西部謙司)
3-6-1の新機軸とは? ポゼッションサッカーの戦術最先端
7月6日発売した『フットボール批評issue12』では、最先端のポゼッションにおけるメカニズムを西部謙司氏がEUROとコパアメリカの試合から明らかにした。その一部を抜粋して掲載する。(文:西部謙司 『フットボール批評issue12』一部抜粋)
コンテ・イタリア式、4-4-2の“発展形”。守備の弱点を克服した“ネオ・カテナチオ”【西部の4-4-2戦術アナライズ】
アトレティコが躍進して以降、復活の感があるフラットな4-4-2システム。だが、昨今各国リーグで成果を上げている4-4-2は、以前のそれとは様相が異なっている。EURO2016でイタリア代表が採用したのは3-5-2であるが、それは4-4-2が抱える問題点を解決するための発展形だった。(文:西部謙司)
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