藤江直人
ポテンシャルはイブラ級!? 東京五輪世代の19歳、いわきFC・小枇ランディとは何者か【いわきFCの果てなき夢】
常識にとらわれないトレーニングで、選手たちを鍛え上げるいわきFC。異彩を放つ取り組みのなかで、ある若者が着実に成長を遂げている。その選手の名は小枇(おび)ランディ。まだまだ荒削りだが、ポテンシャルを完全開花させられれば――。現在19歳のFWは東京五輪の秘密兵器となるかもしれない。(取材・文:藤江直人)
中村俊輔を奮い立たせた「師匠」からの電話。41歳来季も現役、稀代の名手が誓う完全復活
ジュビロ磐田は8日、J1参入プレーオフ決定戦で東京ヴェルディを退け、来季のJ1残留を決めた。後半アディショナルタイムに途中出場した中村俊輔は、その試合の2日前にある人物から電話を受けていた。来年41歳を迎えるファンタジスタはもう一度自分の身体にムチを入れ、決意を新たに立ち上がる。(取材・文:藤江直人)
槙野智章はW杯でも燃え尽きない。指揮官との約束から5ヶ月…天皇杯優勝への不退転の決意
第98回天皇杯決勝、浦和レッズ対ベガルタ仙台が9日に行われる。浦和は昨季のAFCチャンピオンズリーグを制したものの、J1では7位という成績で今季の出場を逃した。DF槙野智章は、その雪辱を果たすため、ロシアワールドカップ後のオフ返上でプレーを続けている。決勝を前に天皇杯にかける思いを口にした。(取材・文:藤江直人)
鳥栖が未来を賭けた「劇薬」と「伝説の夜」。社長の“ぶれない姿勢”がJ1残留の分岐点
サガン鳥栖にとって、2018年は苦しいシーズンとなった。フェルナンド・トーレスと金崎夢生を獲得したものの、なかなか状況は好転しない。その中で、竹原稔社長は指揮官の交代と3度目のサポーターミーティングの開催を決断した。自ら不退転の覚悟を示した竹原社長の信念とは?(取材・文:藤江直人)
梅崎司、曺監督と流した涙の先に。31歳で湘南移籍の覚悟、取り戻した輝きが意味するもの
今季、YBCルヴァンカップ初制覇を果たした湘南ベルマーレ。その中心にはいつの日からか、梅崎司がいた。浦和レッズから今季加入したベテランは、ここ数年度重なる負傷などに悩まされていたが、湘南移籍とともに完全復活。かつての輝きを取り戻した今、梅崎は31歳で決断した挑戦が意味するものを自らに問う。(取材・文:藤江直人)
内田篤人はなぜ「クラブW杯より天皇杯がほしい」のか? 鹿島をファンを愛するその素顔
鹿島アントラーズは、クラブ初となるACL優勝を成し遂げた。今季から復帰した内田篤人は、アジア王者として出場するクラブワールドカップ以上に天皇杯優勝を望んでいる本音を明かした。その言葉にある真意とは?(取材・文:藤江直人)
権田修一が追い続けた川口能活の背中。日本代表としての責任胸に、作る独自のGK像
長く日本サッカーをけん引してきた、川口能活が現役を退くこととなった。 “炎の守護神”と呼ばれた先輩への憧れを口にしたのは、権田修一だ。新戦力が台頭する日本代表にあって、GKも例外ではない。日の丸を背負う身としての責任感を胸に、権田は自分なりのGK像を作る意思を示した。(取材・文:藤江直人)
中村憲剛は38歳でも代役不在。フロンターレ連覇を導いた起用法、誰の目にも明らかな進化
明治安田生命J1リーグ第32節が10日に行われ、2試合を残した段階ながら川崎フロンターレの優勝が決定した。昨季に続く連覇を達成したチームの中心には、中村憲剛がいる。38歳の大ベテランは成長を続け、代役不在の大黒柱であり続けた。(取材・文:藤江直人)
饒舌な今野泰幸、これぞ絶好調の証。ガンバ7連勝の立役者、苦しみ抜いた末に取り戻した躍動感
ガンバ大阪が止まらない。前半戦の不振が嘘のように、9月初旬から破竹のリーグ戦7連勝。一時はJ2降格の危機が叫ばれながら、見事な立て直しで中位まで巻き返した。その快進撃を支えた立役者が、ベテランの今野泰幸である。仕事人気質のMFはいかにして苦しいシーズンを戦ってきたのだろうか。(取材・文:藤江直人)
湘南・杉岡大暉は長友佑都を超えるか。無限の可能性を秘める「心技体」と日本が渇望する資質
湘南ベルマーレのDF杉岡大暉に注目が集まっている。高卒2年目ながらチームで定位置をつかみ、ルヴァンカップ決勝では優勝を決める決勝点を決めた。杉岡は、日本代表の左サイドバックに長く君臨する長友佑都の牙城を崩す可能性を秘めている。(取材・文:藤江直人)
湘南のホープたちが勝ち取った初戴冠と制裁金の25倍。「ベストメンバー規定」を乗り越えた“最強チーム”に
2018シーズンのルヴァンカップは湘南ベルマーレの初優勝で幕を閉じた。湘南はグループリーグでJリーグが定める「ベストメンバー規定」に抵触し、600万円の制裁金を科されている。しかし、この試合で出場機会を得た選手たちが急成長を遂げてチームに栄冠をもたらす原動力となった。(取材・文:藤江直人)
いわきFC、選手に求める「ぎらついた夢」。J1から6つ目のカテゴリーで起こる熾烈な生存競争【いわきFCの果てなき夢】
10月19日から24日にかけて行われた第54回全国社会人サッカー選手権大会で、いわきFCは3位入賞を果たした。毎年選手が大幅に入れ替わるなか、全国の舞台で一定の成果を残したと言える。そんなチームには確かな競争原理が働いている。真っ白なキャンバスに色を加えながら、選手たちは“夢”へと突き進む。(取材・文:藤江直人)
名古屋・前田直輝は「ウルトラマン」。残留争いで放つ輝き、23歳が持つ底知れぬ潜在能力
明治安田生命J1リーグ第27節が22日に行われ、名古屋グランパスはアウェイで川崎フロンターレと対戦し1-3と敗れた。史上稀に見る混戦となっている残留争いにあって、前田直輝は名古屋を救いうる頼もしい存在だ。「ウルトラマン」と呼ばれた23歳のポテンシャルとは。(取材・文:藤江直人)
いわきFC、さらなる進化への試行錯誤。鍛え上げた肉体、その力を最大化するアプローチ【いわきFCの果てなき夢】
「鍛錬期」「肉トレ」など、これまで常識とされてきたものとは一線を画す取り組みを行ういわきFC。現状に満足しないクラブは、今季も様々な角度から選手の成長を加速させている。日本のフィジカルスタンダードを変える――異端にも映る挑戦の現在地とは。東北社会人サッカーリーグ2部南を主戦場とするアマチュア軍団の、2018年の姿に迫った。(取材・文:藤江直人)
久保建英に降りた“神様”。「急がば回れ」はいらない。自らの成長へ下した決断とプロの決意
横浜F・マリノスに期限付き移籍で加入した久保建英。所属元のFC東京では満足な出場機会を得られず、周囲の慰留を振り切って下した決断だけに本人も結果を求めていたが、26日のヴィッセル神戸戦でJ1初ゴールを記録。17歳の久保は、自らの成長のために何を思い、プロとしてどのような決意を持っているのか。(取材・文:藤江直人)
イニエスタがもたらす絶大な影響力。選手たちが語る真実、神戸が手に入れた世界基準の羅針盤
ヴィッセル神戸でMFアンドレス・イニエスタが躍動している。バルセロナ、スペイン代表で全てを手に入れてきた男は、何をもたらすのか。ピッチ上でその影響力を体感している選手たちが語った。(取材・文:藤江直人)
G大阪、逆襲なるか。宮本監督が描く青写真。前任者の“負の遺産”を好転させるには?
ガンバ大阪は、宮本恒靖監督就任後初の勝利を手にした。それでも順位はいまだ降格圏内の17位。宮本監督のもと、チーム状態をあげることができるのか? その鍵は指揮官が「仙台戦の後」と口にした理由とは。(取材・文:藤江直人)
遠藤航が描いたサッカー人生の未来予想図。念願の海外移籍、原点となった湘南での日々
今夏からベルギ−1部のシント=トロイデンへ移籍した遠藤航は、デビュー戦でさっそくゴールを奪い、チームを勝ち点1の獲得に導く活躍を披露した。一つの夢であった海外移籍を叶え、上々の滑り出しを見せられた背景には、彼が頭の中に描き、アップデートし続けてきたサッカー人生の未来予想図があった。(取材・文:藤江直人)
G大阪に現れた「今野の後継者」。ベンチ入りすら未経験、宮本新監督が高宇洋を抜擢した理由
ガンバ大阪は、レヴィー・クルピ監督を解任しU-23チームを率いていた宮本恒靖監督が就任。新体制初戦となったJ1第18節、鹿島アントラーズを相手に勝ち点1を得た。この試合では、20歳のMF高宇洋が初出場初先発に抜擢された。宮本監督が高を先発させた理由とは? (取材・文:藤江直人)
情報はオープン、練習場にファン殺到。選手と意見交換も活発に。西野流マネジメントは吉か凶か
情報は非公開でファンとの距離も遠くなり、「選手とのコミュニケーションや信頼関係」という理由で解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ監督。後を継いだ西野朗監督は、情報をオープンにしてファンとの距離を近づけた。さらに日本人コーチ陣とのコミュニケーションは円滑で選手も好影響を口にしているが…。(取材・文:藤江直人)
西野ジャパン、3バック導入への「3ヶ条」。攻撃のための守備を作りあげよ
日本代表の西野朗監督は、ついに戦術練習を開始した。ロシアワールドカップ開幕まで3週間ほどとなった今、新たに取り組むのは3バックの導入である。グループリーグで対戦する強豪国に打ち勝つため、新布陣を急ピッチで完成させなければならない。(取材・文:藤江直人)
Jリーグ「外国人枠撤廃」が独り歩きする危険性。「日本人枠」創設で将来見据えた育成改革を
Jリーグが外国人枠撤廃に向けて本格的に舵を切ろうとしている。日本人選手にとっては出場機会減少など成長の妨げになるのではないかという懸念もあるが、日本サッカー界が手本とするドイツは外国人枠の廃止以降も有力選手が育っている。それは、自国選手の活躍の場が保証されているからだ。(取材・文:藤江直人)
大切な“お笑い担当”槙野智章の原点。挫折とともに歩んだキャリア、憧れ続けたW杯は目前
日本代表に国内組の選手たちが合流しはじめた。その中には、初めてのワールドカップ出場に向けて意気込むDF槙野智章の姿もあった。昨年はクラブでアジア王者にもなった31歳が、ついにあこがれの舞台への挑戦権を勝ち取ろうとしている。(取材・文:藤江直人)
吉田麻也が語る勝利への「3ヶ条」。積み重ねた80戦の軌跡とプレミアでの自信がもたらすもの
日本代表は、30日に行われるガーナとの親善試合に向けて合宿を行っている。この試合から指揮を執る西野朗監督は3バックの導入が噂されている。DFリーダーとしてチームをけん引する吉田麻也が、歴戦の中で培った経験によって膨らませた守備へのイメージとは? (取材・文:藤江直人)
永井謙佑がW杯の秘密兵器に? 西野ジャパンに相応しい理由。FC東京を支えるラン&ラン
J1で好調を維持しているFC東京。上位争いを支えるのは、破壊力抜群の2トップである。そのうちの1人、永井謙佑はJ屈指のスピードを武器に猛然とピッチを駆け回る。毎試合のように驚異のスプリント回数を記録する29歳は、名古屋グランパス時代の恩師・西野朗監督が率いる日本代表に手が届くか。ロシアワールドカップで日本の切り札になれる可能性も秘めている。(取材・文:藤江直人)
槙野智章とハリルの強い絆。厳しさの裏にあった愛、コミュニケーションが引き出した急成長
ヴァイッド・ハリルホジッチ氏は、「選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきた」との理由で日本代表監督を解任された。だが、「コミュニケーション」に問題を感じず、むしろそのおかげで成長してきた選手もいる。浦和レッズのDF槙野智章は、これまでの3年間に複雑な思いを抱きながら指揮官との別れについて語った。(取材・文:藤江直人)
札幌FW都倉賢、北の大地で描く成長曲線。ミシャとの出会いで起きたパラダイムシフト
北海道コンサドーレ札幌に在籍して5年目、まもなく32歳を迎えるFW都倉賢が充実の日々を過ごしている。海外挑戦が叶わず、失意のなかたどり着いた北の大地で価値観が劇的に変わり、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督との出会いで成長が加速する。ベテランと呼ばれる年齢になっても前進をやめない哲学的思考を持つストライカーの原動力に迫った。(取材・文:藤江直人)
広島MF稲垣祥、「城福イズム」の申し子が快進撃の象徴に。磨き上げた「走り」という武器
シーズン開幕前の低かった下馬評を覆し、J1で快進撃を続けるサンフレッチェ広島。その中心にいるのが、プロ5年目のMF稲垣祥である。ヴァンフォーレ甲府時代の恩師である城福浩監督と再会し、指揮官の考えを深く理解する26歳は、飛躍のときを迎えようとしている。(取材・文:藤江直人)
湘南とライザップを結びつけた「育成主義」。選手の潜在能力を引き出す指導哲学との融合
フィットネスクラブの運営などを手がけるRIZAP(ライザップ)グループ(本社・東京都新宿区、瀬戸健代表取締役社長)の傘下企業となることが決まった湘南ベルマーレ。責任企業をもたない市民クラブから脱却し、未来へ力強く進む第一歩となる今回の第三者割当増資決定には、ベルマーレのチョウ・キジェ監督が今年2月に発表した著書『育成主義 選手を育てて結果を出すプロサッカー監督の行動哲学』(カンゼン刊)がひと役買っていた。(取材・文:藤江直人)
広島・城福監督が称賛した工藤壮人。ノーゴールの「背番号9」が果たした大きな役割
昨シーズンはJ1残留争いを強いられたサンフレッチェ広島が、名門復活の狼煙をあげつつある。3月31日に等々力陸上競技場で行われた、王者・川崎フロンターレとの明治安田生命J1リーグ第5節を、早くも3度目となる「ウノゼロ」勝利で制して首位に浮上した。今シーズンから指揮を執る城福浩監督(57)が殊勲者として称賛したのは、初めて先発に指名したFW工藤壮人(27)。無得点のまま59分にベンチへ退いたストライカーが演じた大仕事と、試合後に抱いた心境を追った。(取材・文:藤江直人)
岡山社長からJ専務理事へ。木村正明に燻り続けた「悔い」の正体、歩んできた激動の半生
J2ファジアーノ岡山の代表取締役から、Jリーグの村井満チェアマン(58)による実質的なヘッドハンティングを経て、No.3のポジションとなる専務理事に大抜擢された木村正明氏(49)。3月27日に都内で開催されたJリーグ社員総会及び臨時理事会で正式に就任した木村氏を突き動かしたのは、東京大学法学部からゴールドマン・サックス証券へ入社し、執行役員を務める文字通りのエリート街道を歩んできた半生で抱き続けてきた、サッカーに対する不完全燃焼の思いだった。(取材・文:藤江直人)
監督・宮本恒靖が追う「勝利と育成」の二兎。クルピとのビジョン共有で見るガンバ大阪の未来
昨年9月からJ1で未勝利が続いているガンバ大阪のトップチームとは対照的に、U-23チームが好調だ。4試合を終えたJ3で2勝1分け1敗の5位と、開幕からすべて無得点で5連敗を喫し、最終的には16位に終わった昨季とは見違えるような戦いぶりを見せている。指揮を執って2年目になるガンバのレジェンドにして元日本代表のキャプテン、宮本恒靖監督(41)はようやく整えられた理想的な環境とサイクルのなかで、指導者として濃密な経験を積み重ねている。(取材・文:藤江直人)
湘南の杉岡大暉とFC東京の岡崎慎、J1で交錯した2人の運命。東京五輪世代の知られざるライバル関係
FC東京がリーグ戦初勝利を挙げた18日の湘南ベルマーレとの明治安田生命J1第4節で、知られざるライバル物語が再び紡がれた。J1で初先発を果たしたFC東京の岡崎慎と、U-21日本代表に名前を連ねるベルマーレの杉岡大暉はFC東京U-15深川で切磋琢磨し合った親友同士。高校進学を境に別々の道を歩み始めてから5年目。対面のポジションで激しくマッチアップした、東京オリンピック世代の2人が味の素スタジアムで再び邂逅するまでの軌跡を追った。(取材・文:藤江直人)
炎の守護神・川口能活、プロ25年目の決意。J3相模原の旗頭として背負う2つの使命
25年目のシーズンを迎えた現役最年長GK、元日本代表の川口能活(SC相模原)が2つの決意を胸中に秘めながらJ3の舞台で戦っている。チームを鼓舞する存在感を放ちながら勝利に貢献し、優勝争いを演じていくことで行政を巻き込む形で地元の世論を動かし、J2クラブライセンス申請へのハードルとなっている、ホームの相模原ギオンスタジアムの改修問題を加速させる。ピッチの内外で大きな使命を託されながら、8月に43歳になる大ベテランはゴールを守り続ける。(取材・文:藤江直人)
充実一途の東京五輪世代。長期的な強化プラン、リオ五輪とは違う森保ジャパンの本気度
南米パラグアイ遠征(3月19日~28日)に臨むU-21日本代表のメンバー23人が、13日に日本サッカー協会(JFA)から発表された。2年後に迫った東京五輪を戦う世代となるホープたちのなかには、開幕した今季のJ1でコンスタントに出場機会を得ている選手も多く、サンフレッチェ広島を3度のJ1王者に導いた森保一監督(49)も表情を綻ばせている。育成が長く課題とされてきた日本サッカー界で、10代を含めた若手選手の“当たり年”になっている舞台裏を探った。(取材・文:藤江直人)
クルピ・ガンバが迷い込んだ負の無限回廊。井手口移籍の余波と蘇る2012年の悪夢、不振脱却へ処方箋は?
ガンバ大阪が出口の見えないトンネルに迷い込んでいる。J1で唯一となる開幕3連敗を喫し、実に18年ぶりの単独最下位へ転落。昨年9月から続く公式戦における勝ち星なしは17試合に伸びた。敵地で川崎フロンターレと対峙した10日の明治安田生命J1リーグ第3節では、前半のシュート数が0本、90分トータルでも2本にとどまるなど、攻守両面で大きな差を見せつけられた。4年前には史上2チーム目となる国内三冠を達成した西の横綱が輝きを失った原因に迫った。(取材・文:藤江直人)
仙台DF板倉滉、東京五輪世代の一番星に。同世代の活躍に刺激、新天地で解き放たれた輝く才能
開幕連勝スタートをともに1‐0の完封で飾ったベガルタ仙台で、東京五輪世代のDF板倉滉が強烈な存在感を放っている。小学生年代から所属してきた川崎フロンターレから、出場機会を求めて期限付き移籍で加入したプロ4年目の21歳は、3バックの左ストッパーとして高さと強さを存分に発揮。柏レイソルとの開幕戦ではJ1初ゴールとなる決勝点も叩き込むなど、186センチ、75キロの恵まれた体に搭載された潜在能力を、実戦を重ねるごとに解き放っている。(取材・文:藤江直人)
いわきFCが打ち立てるフィジカルの新基準。恐るべき「鍛錬期」経て開花する選手たち【いわきFCの果てなき夢】
練習時間の6割から7割を、ウエイトトレーニングやストレングストレーニングにあてる――日本のフィジカルスタンダードを変えるという壮大な夢を掲げて、異端に映る挑戦を続けるいわきFCの選手たちは、実際にどのような日々を送っているのか。2018年はJ1から数えて6部に相当する、東北社会人2部南リーグを主戦場とするアマチュア軍団のなかには、日本サッカー界を担うポテンシャルを秘めた無名の若手選手が、力強さを融合させながらすでに台頭し始めている。(取材・文:藤江直人)
J2岡山の敏腕社長がJ専務理事に。仰天人事から見える村井チェアマンの青写真
Jリーグがサプライズ人事を内定させた。2月27日の月例理事会で、空席となっていたナンバー3の専務理事ポストに、J2ファジアーノ岡山の木村正明代表取締役(49)を大抜擢した。世界最大級の投資銀行ゴールドマン・サックスで培われた知識と経験をフル稼働させて、ファジアーノを急成長させるとともに来場者満足度でもトップに引き上げた東京大学出身の敏腕経営者の手腕に期待を託し、実質的なヘッドハンティングで迎え入れた村井満チェアマンが描く青写真に迫った。(取材・文:藤江直人)
鹿島・安西幸輝の“三刀流”。タイトル奪還へ、東京V育ちの22歳ホープが示した可能性
タイトル奪還を目指す鹿島アントラーズの新戦力、安西幸輝(前東京ヴェルディ)がJ1デビュー戦で“三刀流”を披露した。清水エスパルスのホーム、IAIスタジアム日本平に乗り込んだ25日の明治安田生命J1リーグ開幕戦で左サイドバックとして先発。後半途中から左サイドハーフ、終了間際からは右サイドバックとしてフル稼働した。スコアレスドロー発進に終わった常勝軍団のなかで、右サイドハーフやトップ下でもプレーできる22歳のホープが新たな可能性を示した。(取材・文:藤江直人)
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