フォワード

ジャンルカ・スカマッカ（背番号9）
生年月日：1999年1月1日（25歳）
所属クラブ：アタランタ
23/24リーグ戦成績：29試合出場／12得点6アシスト
代表通算成績：16試合出場／1得点0アシスト

　破壊力抜群のシュートと規格外のパワーで基点となる巨体ストライカー。昨季に挑戦したプレミアリーグでは、3ゴールに終わり、失格の烙印を押されたが、今季のEL準々決勝では、敵地アンフィールドでリバプールから2ゴールを挙げ、衝撃をもたらした。アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の叱咤により、後半戦で、ついに覚醒。公式戦19得点は、キャリア最多で、アタランタ史上初となるEL制覇の原動力となった。

ジャコモ・ラスパドーリ（背番号11）
生年月日：2000年2月18日（24歳）
所属クラブ：ナポリ
23/24リーグ戦成績：37試合出場／5得点3アシスト
代表通算成績：28試合出場／6得点4アシスト

　サッスオーロのスカウトによって発掘された小兵FW。得点能力が突出しているわけではないが、ワントップ、トップ下、左ウィングと複数のポジションをこなすことで、多くの監督から重宝されている。今季は、不振のナポリと共に調子を落としたが、クラブを33年ぶりのセリエA優勝に導いたスパレッティ監督の下、コンディションは上向きつつある。イタリアのプロサッカー選手では稀有な高校卒業資格を持つ。専攻は、スポーツ科学。

フェデリコ・キエーザ（背番号14）
生年月日：1997年10月25日（26歳）
所属クラブ：ユベントス
23/24リーグ戦成績：33試合出場／9得点3アシスト
代表通算成績：47試合出場／7得点8アシスト

　パルマやフィオレンティーナで活躍したエンリコを父に持つ2世プレーヤー。スピードに乗ったドリブルで相手DFを翻弄し、守備網を切り裂く。今季は、好不調の波が激しかったが、それでもユベントス移籍後の自己最多となる9ゴールを挙げて、気を吐いた。前回大会のユーロでは、ベスト16のオーストリア戦、準決勝スペイン戦でゴール。大会連覇に向けて、欠かせない存在だ。ユーベとの契約を1年残し、ローマ移籍報道が過熱中。

マテオ・レテギ（背番号19）
生年月日：1999年4月29日（25歳）
所属クラブ：ジェノア
23/24リーグ戦成績：29試合出場／7得点2アシスト
代表通算成績：8試合出場／4得点0アシスト

　アルゼンチンの生まれだが、イタリアにルーツを持つことからアッズーリに招集。ストライカー不足に悩んでいたロベルト・マンチーニ前監督によって発掘された。昨夏のジェノア入団時のお披露目では、約5000人ものサポーターが集まり、熱烈な歓迎を受けたが、1年目のセリエAでは7ゴールと物足りない結果に。アッズーリでは、23年3月のイングランド戦でゴールを挙げて鮮烈デビュー。スパレッティ監督の期待も高い。

マッティア・ザッカーニ（背番号20）
生年月日：1995年6月16日（28歳）
所属クラブ：ラツィオ
23/24リーグ戦成績：28試合出場／6得点2アシスト
代表通算成績：5試合出場／0得点1アシスト

　チェゼーナ出身で、16/17シーズンから所属したベネツィアでの活躍により、イタリア全土にその名が広まった。22/23シーズンから2年連続でリーグ1位のファールを受けたほど、DFにとっては厄介な存在。切れ味鋭いドリブルで、攻撃に違いをもたらす。イタリア代表では、5試合に出場し、23年9月のウクライナ戦で初アシストをマークしているが、ゴールはまだない。今年4月に、2025年夏までだった契約を4年延長した。

ステファン・エル・シャーラウィ（背番号22）
生年月日：1992年10月27日（31歳）
所属クラブ：ローマ
23/24リーグ戦成績：33試合出場／3得点4アシスト
代表通算成績：31試合出場／7得点4アシスト

　エジプト人の父を持つことから、『イル・ファラオーネ（ファラオ）』の異名を取る。左サイドから局面を打開し、決定機を作るウインガー。プロキャリアも16シーズン目を終え、今ではセリエAを代表するイタリア人選手の一人となった。どんな起用方にも不満を漏らさない真摯な姿勢が高く評価され、インスタグラムでは、2位のドンナルンマを抑えて、アッズーリで最高となる620万のフォロワー数を抱える愛されるプレーヤーだ。