ミッドフィルダー
パスカル・グロス(背番号5)
生年月日:1991年6月15日(32歳)
所属クラブ:ブライトン(イングランド)
23/24リーグ戦成績:36試合出場/4得点10アシスト
代表通算成績:7試合出場/1得点0アシスト
パスカル・グロスは、昨年9月に行われた日本代表戦で代表デビューを飾ったMFだ。32歳という年齢でようやく代表入りを果たすと、その後定着してユーロのメンバーに入った。ドイツ2部での経験が長いグロスは、2017年にイングランドのブライトンに加入し、2022/23シーズンにはプレミアリーグで9得点8アシストを記録。2023/24シーズンには4得点10アシストという結果を残した。派手さはないものの、確かな技術と戦術理解度の高さがあり、攻守両面でチームを支えることができる。スターだらけのドイツ代表において、苦労人の経験は良いアクセントになるかもしれない。
イルカイ・ギュンドアン(背番号21)
生年月日:1990年10月24日(33歳)
所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
23/24リーグ戦成績:36試合出場/5得点9アシスト
代表通算成績:77試合出場/18得点7アシスト
イルカイ・ギュンドアンは、2011年に代表デビューを飾ってから、負傷離脱の時期を除いて、主力として活躍してきた。昨年からは代表の主将を務めており、プレーだけでなく精神面でもチームをけん引する立場だ。クラブレベルでは、昨年夏に長年過ごしたマンチェスター・シティを退団し、バルセロナに加入した。スペイン1年目で公式戦51試合に出場し、5得点13アシストという見事な成績を収めている。最近の代表戦ではクラブで見せるほど決定的な仕事ができていない点が気になるものの、チームのカギを握る選手であることは間違いない。
トニ・クロース(背番号8)
生年月日:1990年1月4日(34歳)
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
23/24リーグ戦成績:33試合出場/1得点8アシスト
代表通算成績:109試合出場/17得点21アシスト
20歳だった2010年に代表デビューを果たしたトニ・クロースは、今大会を最後に現役生活を終えることを明言している。これまでドイツ代表として109試合でプレーしてきた大ベテランは、いまもチームの主力だ。所属するレアル・マドリードでもシーズンを通して活躍し、衰え知らずのパフォーマンスを見せている。前線の優秀な才能を最大限に活かすのはクロースの仕事。自らの力でドイツ代表を成功に導き、有終の美を飾れるだろうか。
クリス・ヒューリッヒ(背番号11)
生年月日:1998年1月9日(26歳)
所属クラブ:シュトゥットガルト
23/24リーグ戦成績:34試合出場/8得点7アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点0アシスト
クリス・ヒューリッヒは、2023/24シーズンに躍進したシュトゥットガルトの左ウイングで、クラブでは日本代表の伊藤洋輝と縦の関係を築いている。2020/21シーズンは2部で活躍して2021年夏にシュトゥットガルトに加わったあとはそこまで大きなインパクトを残していなかったが、2023/24シーズンは8得点7アシストの大活躍で、昨年10月に代表デビューを飾った。切れ味鋭いドリブルが武器で、中にカットインしてシュートを狙うだけでなく、縦に突破してクロスを上げる選択肢も持っており、相手の守備に的を絞らせない。これまでドイツ代表で先発出場はないが、短い時間で変化をつくれる選手として出番がありそうだ。
ロベルト・アンドリッヒ(背番号23)
生年月日:1994年9月22日(29歳)
所属クラブ:レヴァークーゼン
23/24リーグ戦成績:28試合出場/4得点2アシスト
代表通算成績:5試合出場/0得点0アシスト
ヘルタ・ベルリンの下部組織で育ったロベルト・アンドリッヒは、U-20まで各世代のドイツ代表を経験してきたが、A代表に絡むようなキャリアではなかった。それでも、シャビ・アロンソ監督率いるレヴァークーゼンで活躍したことで声が掛かり、昨年11月に29歳でA代表デビューを果たした。187cmの長身を活かした守備力が最大の武器で、インテンシティの高さも魅力だ。大会直前のテストマッチではトニ・クロースのパートナーを務めていた。ゲームメイクを担当するベテランMFが持ち味を存分に発揮するためには、アンドリッヒのサポートが重要になりそうだ。
エムレ・ジャン(背番号25)
生年月日:1990年1月12日(30歳)
所属クラブ:ボルシア・ドルトムント
23/24リーグ戦成績:25試合出場/2得点2アシスト
代表通算成績:43試合出場/1得点2アシスト
ボルシア・ドルトムントのエムレ・ジャンは、30歳のベテランでこれまでに2度ユーロを戦っているが、今回はぎりぎりで滑り込んだ。アレクサンダル・パヴロヴィッチが離脱したことを受けて12日に追加招集を受けている。ナーゲルスマン監督はドイツサッカー連盟の公式サイトで「経験豊富でプレッシャーへの対処法を知っている選手を加えたかった」とジャンを招集した意図を説明した。バイエルン・ミュンヘン、レヴァークーゼン、リヴァプール、ユベントスとビッグクラブを渡り歩き、2023/24シーズンはドルトムントでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝も戦ったジャンの経験は、チームにとって大きなプラスになるはずだ。