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【イングランド代表 ユーロ2024無料選手名鑑】予想フォーメーション&招集メンバー全選手紹介。初優勝を目指すのは?

シリーズ:ユーロ2024選手名鑑 text by 内藤秀明 photo by Getty Images

ミッドフィルダー


【写真:Getty Images】


デクラン・ライス(背番号4)
生年月日:1999年1月14日(25歳)
所属クラブ:アーセナル
23/24リーグ戦成績:38試合出場/7得点10アシスト
代表通算成績:51試合出場/3得点0アシスト

 体格が大きい上に機動力、運動量、足元の技術まで兼ね備えるなど、ワールドクラスのボランチ。基本的に2ボランチやアンカーとして守備時のフィルターとして機能することが監督に求められるが、元来の性格的には前方に飛び出して行くことを好むこともあり、今季のアーセナルではインサイドハーフで起用された。結果、ボックストゥボックス型のMFとして、得点力も発揮した。ビルドアップ時にボールをもらうために、低い位置まで落ちすぎてしまう欠点があるが、今季ミケル・アルテタ監督指導の下、大幅改善中だ。

トレント・アレクサンダー=アーノルド(背番号8)
生年月日:1998年10月7日(25歳)
所属クラブ:リバプール
23/24リーグ戦成績:28試合出場/3得点4アシスト
代表通算成績:25試合出場/3得点5アシスト

 圧倒的な足元の技術を持ち、右足から放たれるボールは非常に正確だ。リバプールではSBとして出場することが大半だが、偽SBとして中盤の位置に入って長短のパスを操ってゲームをコントロールする。イングランド代表では中盤としてカウントされており、低い位置で司令塔の役割を担う。後半途中から攻撃的に戦いたい場合は、彼をSBとして起用するオプションもある。ただサイドでの対人戦が弱いため、守備面でのリスクはある。

ジュード・ベリンガム(背番号10)
生年月日:2003年6月29日(20歳)
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
23/24リーグ戦成績:28試合出場/19得点6アシスト
代表通算成績:29試合出場/3得点5アシスト

 イングランドが世界に誇る攻撃的MF。高い身体能力、技術、サッカーIQ、全てを兼ね備えるアタッカーで、スタッツサイト『transfermakt』では、ノルウェー代表FWアーリング・ハーランド、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールと並んで、1億8000万ユーロ(約288億円)という世界で一番高い市場価値があるとされている。低い位置に降りてのゲームメイクだけでなく、縦パスを引き取ってキープしてタメを作り、ゴール近辺では相手を剥がして得点を決めることもできる。

コナー・ギャラガー(背番号16)
生年月日:2000年2月6日(24歳)
所属クラブ:チェルシー
23/24リーグ戦成績:37試合出場/5得点7アシスト
代表通算成績:13試合出場/0得点1アシスト

 チェルシーのアカデミーが生んだMF。一番の武器はなんといっても球際の強さ。こぼれ球に誰よりも早く反応してボールを拾えるだけでなく、時には激しいタックルでボールを奪い取ることも。運動量も豊富で、90分間高い強度で走り抜くことができる。ただ攻守に視野が広いタイプというわけではないので、低い位置でビルドアップやカバーリングのタスクを任せるよりも、高い位置でハイプレスやオフザボールのランニングでボールを引き出すタスクを任せた方が輝くため、インサイドハーフやトップ下が適正ポジションだ。得点力もあるのでなおさら高い位置で起用したい選手。

エベレチ・エゼ(背番号21)
生年月日:1998年6月29日(25歳)
所属クラブ:クリスタル・パレス
23/24リーグ戦成績:27試合出場/11得点4アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点0アシスト

 クリスタル・パレスで10番を背負う25歳。武器はなんといっても圧倒的な突破能力にあり、足元でボールをもらうと、強引にターンしてドリブルを仕掛け、2〜3人なら簡単にかわしてしまう。ただエゴイストなタイプではなく、周りとのパスワークに上手く絡むこともできる。独特のリズムでタッチするドリブル技術も特徴だ。アカデミーを出た後にトップチームと契約することができず、一時期は地元のスーパーで働くことも考えていた。

コール・パーマー(背番号24)
生年月日:2002年5月6日(22歳)
所属クラブ:チェルシー
23/24リーグ戦成績:34試合出場/22得点11アシスト
代表通算成績:4試合出場/1得点0アシスト

 元々マンチェスター・シティでも逸材として注目されていたが、昨夏チェルシーに移籍して中心選手になると、能力が覚醒。右サイドから中央のエリアを浮遊してボールを引き取ると、ドリブル、パス、シュート、どれもワールドクラスの能力を披露する。今季のプレミアリーグでは22ゴール11アシストを記録しており、これはどちらもリーグでは2番目に多いスタッツだ。単独で決定機を演出、あるいは決め切ることができる稀有な選手である。得意な得点パターンはカットインからのまた抜きシュート。

アダム・ウォートン(背番号25)
生年月日:2004年2月6日(20歳)
所属クラブ:クリスタル・パレス
23/24リーグ戦成績:16試合出場/0得点3アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト

 プレミアリーグでの実績はわずか半年のみ。それでも今冬にクリスタル・パレスに加入して以降、圧倒的なパフォーマンスを披露して、イングランド代表にサプライズ選出された。球離れが非常に早いプレースタイルで、テンポよくボールを回しながらゲームメイクする。視野が非常に広いタイプでもあり、相手守備ブロックの隙間でボールを受けようとする味方を即座に見つけて、良いタイミングでボールをつける。ボールを失った後はアグレッシブに奪いに出る守備を好む。ただカウンターを受ける場面での帰陣はやや遅れてしまう癖があり、これは要改善か。

コビー・メイヌー(背番号26)
生年月日:2005年4月19日(19歳)
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
23/24リーグ戦成績:24試合出場/3得点1アシスト
代表通算成績:3試合出場/0得点0アシスト

 マンチェスター・ユナイテッドのアカデミー出身の新鋭。トップレベルのボールコントロールと、冷静さを兼ね備えており、プレミアリーグの高い強度の守備下でもスルスルと抜けるドリブルを中盤で披露する。得点への嗅覚にも優れており、大事な場面でボックス内に飛び込み、得点を決める。実際、今年のFAカップ決勝ではチームを優勝に導く決勝弾を決めている。ここ1〜2年で体格が急成長したこともあり、本来は2列目の選手だったが、ボランチの位置でもプレー可能となった。本大会では11名しかいない10代プレイヤーのうちの1人。

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