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西部の目

“自分のスタイル”を多様化。ペリシッチの武器。ギグスに似るスラローム系のドリブラー【西部の目/ロシアW杯】

 ロシアワールドカップ準々決勝、クロアチアは開催国ロシアと激突する。今大会のクロアチアは、1998年の3位を超える結果を目指している。その中で長身のドリブラー、イバン・ペリシッチに注目したい。左右どちらでもプレー可能なスタイルは、チームの戦いに多様性をもたらし、大きな存在感を放っている。(文:西部謙司)

“新たなベッカム”の誕生。容姿端麗なハードワーカー、フォシュベリ。一瞬の閃きも備える【西部の目/ロシアW杯】

ロシアワールドカップにおいて、24年ぶりにベスト8進出を決めたスウェーデン代表。スイスとの決勝トーナメント1回戦で勝利を決めたのは、エミル・フォシュベリのゴールだった。金髪と端正な顔立ちでハードワークを厭わない姿は、ディビッド・ベッカムを彷彿とさせる。イングランドとの準々決勝でもその力を発揮するか。(文:西部謙司)

西野Jも屈したフェライニの高さ。日本が持つコンプレックス、解決策の1つとは【西部の目/ロシアW杯】

 西野ジャパンとの決勝トーナメント1回戦において、ベルギーMFマルアン・フェライニの高さは大いにその効力を発揮した。日本にとってはまた一つコンプレックスを植えつけられた格好だ。今後、日本サッカーを強化していくためには、現在の環境や文化という枠組にこだわりすぎないほうがいいのかもしれない。(文:西部謙司)

フランスの武器はエムバペだけにあらず。ジルーの戦闘力がウルグアイ撃破の鍵【西部の目/ロシアW杯】

 キリアン・エムバペを活かした高速カウンターを武器に勝ち上がってきたフランスだが、ベスト4進出にはオリビエ・ジルーの存在も鍵となりそうだ。堅守を持ち味とするウルグアイの壁を打ち破るには、ジルーの戦闘力を使って先制する必要がある。そうすれば、エムバペのスピードもさらに猛威をふるうだろう。(文:西部謙司)

ハメス以上のトップ下、キンテーロ。日本が救われたボランチへの変更。イングランドの脅威に【西部の目/ロシア W杯】

 日本とともにグループリーグH組を勝ち抜いたコロンビア。そのエースはハメス・ロドリゲスと言われるが、「トップ下」としての能力はフアン・キンテーロが上回る。日本が幸運だったのは、退場者が出たことでキンテーロがボランチへ下がったこと。イングランド戦でもそのテクニックが鍵となる。(文:西部謙司)

31歳、遅咲きのストライカー。“守備のチーム”スウェーデンが上昇気流に乗るためのキーマン【西部の目/ロシアW杯】

ドイツ、メキシコ、韓国と同居するグループFは“死の組”と言われた。そのグループを首位通過したのがスウェーデンだ。スウェーデンは、堅守を武器とするチームだが、それを勝利につなげるためには決定力のあるFWが不可欠となる。そして、ズラタン・イブラヒモビッチが代表から退いた今、31歳の遅咲きストライカーが鍵を握る。(文:西部謙司)

日本代表史上、特筆されるべき一戦。西野Jはどのようにベルギーを追い詰め、力尽きたのか?【西部の目/ロシアW杯】

日本代表は現地時間2日、ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦。2点をリードしたものの、3点を奪われ逆転での敗戦となった。それでも、今大会屈指の強豪と謳われるチームをあと一歩のところまで追い詰めた。西野ジャパンは、どのようなゲームプランでこの一戦を戦ったのか。(文:西部謙司)

日本が採るべきアザール対処法。絢爛豪華なベルギーだが…実力差を埋める意外なポイントとは?【西部の目/ロシアW杯】

 エデン・アザール、ドリース・メルテンス、ケビン・デ・ブルイネ、ロメル・ルカクなど強烈な個の能力を持つ選手が揃うベルギー。この相手とロシアワールドカップ・ベスト8進出をかけて戦うのが日本である。自由を与えれば大量失点は免れない。しかし、活路はゼロではない。『個』だけで見れば優勝候補のベルギーを相手に、日本はどのように立ち向かえばいいのだろうか。(文:西部謙司)

ブラジルが優勝候補筆頭の理由。“控えSB”フィリペ・ルイスの戦術眼、消えない左のトライアングル【西部の目/ロシアW杯】

 ブラジルのキーマン、マルセロが負傷したのはグループリーグ最終節のセルビア戦序盤。名手がいなくなったピッチで輝きを放った選手がいる。フィリペ・ルイスはマルセロと変わらぬ効果的なプレーでネイマールらを生かしていった。優勝候補に挙げられるブラジルは控え選手も特別な力を備えている。(文:西部謙司)

モドリッチを別格たらしめる武器。時を操るリズム、自在の「前足」に凝縮された凄み【西部の目/ロシアW杯】

 ロシアワールドカップ・グループリーグD組は実力国が揃ったが、クロアチアは3連勝で首位通過を果たした。中心はルカ・モドリッチ。第2節のアルゼンチン戦では特筆すべきワンプレーがあった。相手のタイミングを外し、味方を生かす。決勝トーナメントでも世界最高のMFは時間を操作する。(文:西部謙司)

スペイン、“逆カテナチオ”に必要なもの。ティキ・タカの異物、ジエゴ・コスタが鍵となる理由【西部の目/ロシアW杯】

 グループリーグの戦いは万全とはいえないものだったが、それでも首位で決勝トーナメントに駒を進めたスペイン代表。どのチームも守備を固めてくるため、泥臭くゴールを奪えるジエゴ・コスタの存在は大きい。先にスコアを動かせれば展開は楽になるが、初優勝を遂げた2010年南アフリカ大会では先制点がチームに力を与えていた。ジエゴ・コスタには引き続き、ゴールをこじ開ける役割が求められる。(文:西部謙司)

猛獣スアレスはここ一番で牙を剥く。頼れる相棒と共に、フルパワーの瞬間が歓喜の合図【西部の目/ロシアW杯】

 ルイス・スアレスとクリスティアーノ・ロナウド。大会屈指のストライカーの対決がロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦で実現する。獲物を前に獰猛なハンターへ豹変するスアレスは、虎視眈々とゴールを狙う。そして、2トップを組むもう一人の男の存在もカギとなりそうだ。(文:西部謙司)

優勝候補フランスのラストピース。大怪我からの返り咲き、破格のSBバンジャマン・メンディ【西部の目/ロシアW杯】

 自国開催だった1998年大会以来となるワールドカップ制覇を目指すフランス代表。グループリーグを首位で突破したものの、抜群の強さを誇示したわけではない。しかし、チームの前進を加速させる、ある選手がコンディションを上げている。破格の能力を持つバンジャマン・メンディは、レ・ブルーにとって最後のワンピースだ。(文:西部謙司)

博打に勝った西野監督、腹の括り方に感嘆。8強も見据えた先発変更、最善の形で決勝Tへ【西部の目/ロシアW杯】

 現地時間28日、日本代表はロシアワールドカップ・グループリーグでポーランド代表と対戦した。0-1でリードを許して迎えた後半終盤、日本は自陣でボールを回して試合を終わらせた。コロンビアがセネガルに勝利したため、日本は2位で決勝トーナメント進出を決めた。0-1でのクローズは一種の賭けだったが、西野朗監督は腹を括っていた。(文:西部謙司)

柴崎&大迫の存在感、互角に渡り合った昌子。勝てる流れだけに惜しいが…賞賛したい一体感【西部の目/ロシアW杯】

 現地時間24日、日本代表はロシアワールドカップ・グループリーグでセネガル代表と対戦した。日本はショートパスをつなぎながらゴールを目指しつつ、セネガルのカウンターにも対応。常に追いかける展開を強いられながら2-2に持ち込み、試合をひっくり返す可能性すらあった。勝ち点1を積み上げた西野ジャパンは、一体感のある戦いを披露している。(文:西部謙司)

幸運引き寄せた西野J。大迫のゴールだけでない貢献度。今大会の傾向と日本がすべきこと【西部の目/ロシアW杯】

 19日、日本代表はロシアワールドカップ グループリーグでコロンビア代表と対戦し勝利2-1で勝利。転がり込んできた運を生かして先制するも、その後は数的優位を利用できず同点とされた。しかし、後半に修正を図るとセットプレーから大迫勇也が値千金のゴールを奪って勝ち越しに成功。この勝利をさらに価値あるものとするためにも次節・セネガル戦争が重要になる。(文:西部謙司)

本田圭佑こそ日本が誇る最大の武器。偶然でない勝負強さ、技術や理屈を超えた命がけの迫力【西部の目/ロシアW杯】

 その左足で数々のドラマを生み出してきた本田圭佑。コロンビア代表とのワールドカップ初戦でのスタメン出場の可能性は低いかもしれない。しかし得点がほしい時、本田ほど頼りになる選手はいない。「ここぞ」の場面でゴールネットを揺らしてきた32歳は、日本が誇る武器である。(文:西部謙司)

香川真司の真の特徴とは? 日本の弱点であり長所。信じるべき“カオス”が生む可能性【西部の目/ロシアW杯】

 相手に挟まれながらも、アイデア溢れるプレーで掻い潜る。狭いエリアで他者とは違うことをやってのける。香川真司は日本サッカー史上最高クラスのアタッカーであり、彼が調子を上げてきたことは西野ジャパンにとって朗報だ。背番号10は、今大会の日本にとって頼みの綱だ。(文:西部謙司)

吉田麻也は日本の欠点を補う武器。世界基準の高さと強さ、決定力不足解消の切り札に【西部の目/ロシアW杯】

 日本代表にとって不可欠なCB、吉田麻也。プレミアリーグでも活躍する西野ジャパンの守備の重鎮には、攻撃面での貢献も期待される。ハイクロスが決定機になりにくい日本にあって、吉田の高さやパワーは大きな武器になる。彼を最前線に上げた時のプランを練っておきたいところだ。(文:西部謙司)

大迫勇也の価値と課題。『2秒』を生み出す図抜けた能力、決定機で揺れないゴールネット【西部の目/ロシアW杯】

 最前線で身体を張り、適切な位置取りと技術でボールを収める。ポストプレーで大迫勇也の右に出る者は日本にいない。彼が作るタメがチームを助けている。しかし、この万能型FWの課題として決定力が挙げられる。勝負どころでゴールを奪うことができれば、大迫はさらに絶対的な存在となる。(文:西部謙司)

大島僚太が受け継ぐ系譜。日本の新たなマエストロ、サッカーの原理を知る和製イニエスタ【西部の目/ロシアW杯】

 日本代表は、監督が代わるたびにサッカーのスタイルも大きく変化する。しかし、どの時代も変わらぬものもある。それが、マエストロの存在だ。中村憲剛、中村俊輔、遠藤保仁らは日本のサッカーにリズムをもたらしてきた。偉大な先人が名を連ねるその系譜に、大島も加われる可能性がある。ボールを失わない彼のプレーの真髄とは。(文・西部謙司)

酒井宏樹はネイマールにも負けなかった。マルセイユで築いた地位、日本代表最高ランクの実力者【西部の目】

 天性のスピードと恵まれた体躯でサイドを制圧する酒井宏樹。豊かな才能を持ち、努力も怠らない彼は、サイドバックとしての能力を引き上げてくれる優秀なパートナーと出会ってきた。ロシアワールドカップが目前に迫る中、状態は少しずつ上向いている。海外組屈指の実力者に成長した28歳は、満を持して世界の大舞台に立つ。(文:西部謙司)

乾貴士がエイバルで重宝された背景。誤魔化し利かぬシステムで進化、日本のキーマンが“完成品”になるまで【西部の目】

 12日の親善試合・パラグアイ戦で日本を勝利に導いた乾貴士。スペインのエイバルでは攻撃的な能力を遺憾なく発揮するだけでなく、新たな力も身につけた。予算規模の小さいこのクラブではスペシャリストとしての働きが求められ、適応することで不可欠な選手となった。エイバルでの経験は、ワールドカップに臨む西野ジャパンでも必ず生きる。乾は日本のキーマンである。(文:西部謙司)

乾と香川が新たな得点源に。諸刃の剣の一面も・・・捨てるのは惜しい魅力のコンビ【西部の目】

12日、日本代表は国際親善試合でパラグアイ代表と対戦し4-2と逆転勝利を収めた。コンパクトな守備からの速攻という戦いに進歩が見られたこの試合で、乾貴士と香川真司の元セレッソ大阪コンビが結果を残した。彼らが絡む攻撃は可能性を感じさせるが、守備への不安も残る。それでも、やはりこのホットラインは西野ジャパンに必要だろう。(文:西部謙司)

スイス相手に0-2は実力どおり。ガーナ戦からの改善、求められる「運」を味方につける戦い方【西部の目】

現地時間8日、日本代表は国際親善試合でスイス代表と対戦し0-2で敗れた。負けはしたが、相手との実力差を考えれば驚くことではない。この日の西野ジャパンは、現状でやれることにトライし、ガーナ戦からの改善を見せている。それでも、ワールドカップで結果を出すためには「運」が必要。そして、それを生かせる状況に持ち込まなければならない。(文:西部謙司)

イニエスタは道に迷わないドライバー? 頭にある地図、バルサとJの違いも苦にしない【西部の目】

Jリーグ史上最高レベルの外国人選手が日本にやって来る。アンドレス・イニエスタは今なお世界屈指の名手だが、そんな彼がワールドカップ後にヴィッセル神戸の一員となる。名門バルセロナから日本へ。ピッチ上で見える景色が異なる中、イニエスタはJリーグに適応できるだろうか。(文:西部謙司)

スペイン代表のゴールマウスはデ・ヘアと共に。冷静に淡々と、鋼のメンタルを持つ“本物の”GK【西部の目】

ダビド・デ・ヘアは長身スラリ系のGKにおける代表格である。このポジションに求められる全ての要素を兼ね備え、ゴールに鍵をかける。そして、完全無欠の守護神は強靭な精神力も有する。何にも動じないそのメンタリティが、デ・ヘアを世界最高に押し上げている。(文:西部謙司)

ザック時代に逆戻り。西野Jは“負けやすくなる”戦い方。真に目指すべき方向性とは?【西部の目】

30日、日本代表はキリンチャレンジカップでガーナ代表と対戦し0-2で敗れた。ボールを保持できるようにはなったが、ゴールへの道筋は見出せず、相変わらずカウンターには脆いまま。4年前のサッカーを引っ張り出してきたものの、この戦い方を磨くには準備期間が少ない。これでは戦えない、ということがわかっただけの試合だった。(文:西部謙司)

モドリッチが世界最高と呼ばれるまで。天才でなくとも、時代の要請に応えたハイブリッドMF【西部の目】

世界最高のMFの一人と称されるようになったルカ・モドリッチだが、かつては同世代の天才の陰に隠れた存在だった。しかし、キャリアを積み重ねる過程で様々な武器を獲得。レアル・マドリー、クロアチア代表にとって不可欠な選手となっている。(文:西部謙司)

「小さすぎる」偏見を覆したメルテンス。ペレ、マラドーナらの系譜、“ナノレベル”の要求に応える能力【西部の目】

幼き日のドリース・メルテンスは小柄な体格を理由に冷遇された。しかし、後にその類まれな能力が認められ、現在はワールドクラスの仲間入りを果たしている。ペレ、マラドーナ、メッシと歴史に名を残すスターは決して身長が高くない。ナノレベルのプレーが求められるナポリにおいても、ベルギー代表アタッカーは不可欠な存在だ。(文:西部謙司)

ディマリアが纏う『くせもの感』。メッシをサポート、エース以上の存在感【西部の目】

誰もが認める能力を持ちながら、アンヘル・ディマリアは主役ではない。チームのために身を粉にして働き、エースを引き立てる脇役だ。しかし、ただの脇役ではない。かつて母国の英雄に「アルゼンチンの次代のスーパースター」と言わしめたほどの実力者である。(文:西部謙司)

テア・シュテーゲンは『グローブをつけたメッシ』。完璧主義者、ノイアー越えなるか【西部の目】

マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは、25歳ながら世界屈指のGKという評価を得ている。試合で起こりうる場面を想定し、準備を怠らない。その姿勢はまさに完璧主義者。足下の技術だけでなく、シュートストップにも磨きをかける。ドイツ代表でも、負傷中のマヌエル・ノイアーに代わって正GKを務めている(文・西部謙司)

「完璧なDF」が持つ、“ネジがぶっ飛んだ”別の顔。 英雄セルヒオ・ラモス、一瞬に命がけの闘争心【西部の目】

レアル・マドリー、スペイン代表で数々のタイトルを獲得したセルヒオ・ラモスは世界最高のDFだ。一方で、荒々しいプレーはしばしば警告の対象となる。退場を宣告されることも多いが、何をも恐れないその闘いぶりは彼のストロングポイントでもある。(文:西部謙司)

“一発屋”デンマークを導くか。ラウドルップ以来の天才、「典型的10番」エリクセン【西部の目】

デンマーク代表とトッテナムで不動の地位を築いているクリスティアン・エリクセン。アヤックスで育まれた「典型的な10番」としての能力は、母国の伝説ミカエル・ラウドルップを思わせる。かつてEURO92を制したこともあるデンマークだが、ロシアワールドカップで躍進するとすれば、エリクセンが大車輪の働きを見せているに違いない(文・西部謙司)

バルサを支える最高の脇役。『個』をつなぐ接着剤、ラキティッチが放つ“銀色”の輝き【西部の目】

バルセロナにおいて、イヴァン・ラキティッチは決して主役ではない。だが、縁の下の力持ちとしてチームに不可欠な存在だ。セビージャで王様だった男は今、最高の脇役としてまた違った光を放っている。彼がいるから、バルサはさらに輝く。(文:西部謙司)

マルセロはウイングにもボランチにもなる。戦術の鍵を握る天才的サイドバック【西部の目】

ブラジル代表のマルセロは、左サイドバックとして能力を遺憾なく発揮している。戦術的にも重要なこのポジションで、彼は複数の役割を難なくこなしてしまう。あらゆる武器を持ち、いつも楽しげにプレーするその姿に観る者は魅了される。(文:西部謙司)

ミスター100%、トニ・クロースは“失敗できない”体質。皇帝以上のノーエラー主義【西部の目】

パス成功率において、トニ・クロースの右に出る者はいない。90%以上は珍しくなく、100%を記録したことすらある。比較的自由なセンターバックならいざ知らず、クロースは中盤で常に相手に警戒される選手だ。常に冷静沈着、そのプレーからは『失敗』を想像することの方が難しい。(文:西部謙司)

【西部の目】ハリルJは個性の薄いチームに。失われた特徴、“素の状態”のレベル低下

27日、日本代表はキリンチャレンジカップでウクライナ代表と対戦し1-2で敗れた。追いかける展開の中でセットプレーから同点としたものの、後半に突き放された。中島翔哉という収穫はあったが、地力の差が結果に表れた試合だ。また、ある弊害によって、以前は備えていた日本の良さの一つがなくなっている。(取材・文:西部謙司)

【西部の目】手の内を見せる必要はないが・・・。ハリルJ、このままならセネガル戦勝ち目なし

23日、日本代表はマリ代表との親善試合に臨み1-1で引き分けた。前半はテンポ良くボールが回る場面があったが、大島僚太を負傷交代で失った。守備では一人が剥がされると周りの対応も遅れ、マリの餌食になった。この戦い方では、ロシアワールドカップ本大会で対戦するセネガルに勝つことはできない。(取材・文:西部謙司)

イニエスタが達人たる所以。無駄も無理もなし、常に導き出す最適解【西部の目】

一つひとつのプレーが全てチームのためになる。バルセロナとスペイン代表をけん引するアンドレス・イニエスタはそんな稀有な選手だ。必要なものを過不足なく備える彼は、サッカーで最も難しいことを実践し続けている。(文:西部謙司)

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