ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】
【日本 1-2 北朝鮮 EAFF東アジアカップ2015】
79分と88分。わずか9分間、2つのロングボールによって2点を失い逆転負けとなった。
試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「フィジカル的に十分準備できなかった」と悔しさをにじませ、「2mある選手が2つの決定的なプレーで試合を決めた」と唇をかんだ。
さらに、6月のシンガポール戦では幾度となく攻め込みながらも得点が奪えず、積年の課題である“決定力不足”がクローズアップされた。それだけに、指揮官も今大会に向けて「得点者を見つける」と息巻いていたが、「決定的な2つのチャンスで仕事できなかった」と語るように初戦はやはりチャンスを決めきれず敗戦。
また、高温多湿の環境の中での試合に「選手はすごく疲れていたのでフィジカル的な忍耐が足りなかった」と調整の難しさも嘆いた。
とはいえ、条件は相手も同様。その中で、ロングボールと決定力という日本サッカーにおいて積年の課題といえる2つの問題が露呈しての敗戦。5日には宿敵・韓国との対戦も控えており、指揮官は「これ以上繰り返すことのないように」と悲壮感を漂わせた。
【了】