イングランド・カンファレンス・ノース(6部)のAFCフィルドは29日、チャンピオンシップ(2部)のボルトンとプレシーズンマッチを行い、1-1の引き分けに終わった。
英メディア『BBC』によると、この試合でフィルドを率いたのは、同クラブでボールボーイを務める11歳のダニエル・フライヤーだったと伝えられている。これはクラブの企画の一つで、ポール・カークハムという人物がトップチームの監督を務める権利をオークションで購入したが、仕事のため試合に参加することが出来なかったため、知り合いのフライヤー夫妻の息子であるダニエルが代理を務めることになったという。
『BOSS』と書かれたジャケットを着用したフライヤーは、試合前にチームトークや記者会見を開き、「プレーヤーに自信を植え付けられるようにしたい。もし彼らが前半に良いパフォーマンスができなければ、ハーフタイムに喝を入れるよ」とコメント。また、ゲーム中には選手交代も行い、格上のボルトン相手に殊勲のドローという結果を収めた。
少年監督は試合後に「本当に大きな刺激になった。これまでよりもさらにサッカー選手になりたいと思った」と充実感を漂わせた。また、フィルドの本来の指揮官であるデイブ・シャリノル監督は「ダニエルが試合当日に代役を担ってくれたことはクラブにとって大きな助けになった。彼は(ボールボーイから)少し昇進したね」と企画を振り返った。
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