柿谷が得点王を獲得し優勝を遂げた2年前の韓国大会
韓国で開かれた2013年前回大会に続く東アジアカップ連覇を狙う日本代表。彼らは30日に開催地・武漢入りし、31日夜に現地初練習を実施した。
重慶、南京と並ぶ「中国三大火炉」の1つに数えられる武漢は酷暑の地として知られる。この日も夜にもかかわらず高温多湿の気候が続き、選手たちは汗だくになりながら1時間15分程度のコンディション調整を消化した。
29日のJ1第2ステージ第5節で柏木陽介(浦和)と権田修一(FC東京)が負傷離脱し、藤田直之(鳥栖)と六反勇治(仙台)が追加招集されるアクシデントも発生したが、何とか23人のメンバーは初日のトレーニングを無事に消化した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は大会前の公式会見で「できるだけ多くの選手を使いたい」と初招集8人を含めたフレッシュな面々を積極的に起用する意向を示した。その一方で「この試合に勝とうとミーティングで話した」と強調。結果にも強くこだわる姿勢も前面に押し出した。
今回の日本は攻撃陣の主力である本田圭佑(ミラン)や香川真司(ドルトムント)、岡崎慎司(レスター)ら欧州組が揃って不在。それでも前回王者の意地とプライドに賭けてそう簡単に負けるわけにはいかない。
2014年ブラジルW杯、2015年アジアカップ(オーストラリア)、そして6月の2018年ロシアW杯アジア2次予選初戦・シンガポール戦(埼玉)と勝利から見放されているだけに、何としても好結果が求められるのだ。
そのためにも、確固たる得点源の出現は最重要テーマの1つと位置づけていい。この4~5年間、日本の得点は本田、岡崎、香川の3人への依存度が非常に高かった。
2年前の韓国大会では同じく彼らを欠く中、成長著しかった柿谷曜一朗(バーゼル)が合計3ゴールを奪って得点王を獲得。チームを東アジア王者へと押し上げている。そんな柿谷のような新星の台頭がなければ、日本が連覇を果たすのは難しい。