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どうしてこうなった? 甲府対札幌を熊本で行う天皇杯の謎

天皇杯4回戦(11月16日と20日に開催)の組み合わせと試合会場が発表されたが、以下のカードは天皇杯独特といえる“両チームアウェイ”の試合会場となった。

text by 編集部

【話題】どうしてこうなった? 甲府対札幌を熊本で行う天皇杯の謎
日本サッカー協会内にある天皇杯公式ホームページ

 天皇杯4回戦(11月16日と20日に開催)の組み合わせと試合会場が発表されたが、以下のカードは天皇杯独特といえる“両チームアウェイ”の試合会場となった。

・柏レイソルvs大分トリニータ(Kankoスタジアム/岡山)
・ヴァンフォーレ甲府vsコンサドーレ札幌(うまかな・よかなスタジアム/熊本)

 天皇杯の試合会場の決定方法は公表されていない。

 天皇杯は全登録チームが参加できるフルオープンエントリー制の大会で、「全国へのサッカーの普及」が大会の理念の一つにある。そのためか、天皇杯の1・2回戦はいずれかのホームか、互いの近隣地域で開催されることがほとんど。これにより、一極集中開催を避けて、全国各地で満遍なく開催することが実現できる。

 過去の大会では、すでに決定済みの3回戦の試合会場に対して、勝者チーム同士の組み合わせの妙で、たとえば、関東のチーム同士の対戦が東北や九州など遠隔地で開催されるケースが起きた。

 そのため、各チームの遠征費用の負担軽減などが考慮され、前回の第92回大会から3回戦の試合会場は2回戦終了後に、4回戦以降の試合会場は3回戦終了後に決定されるようになったのだが、今回はイレギュラーなケースとなった。

 考えられる理由としては、主管であり、入場料収入の落ちる都道府県サッカー協会への配慮。今回のケースでいえば、中国・四国エリア、九州エリアでの開催を確保した格好だ。

 うまかな・よかなスタジアム(熊本)は1・2回戦でも使用したが、3回戦は九州での開催が一試合もなかった。また、4回戦の全カードの開催会場の分布から、柏レイソル対大分トリニータは中国・四国地域のKankoスタジアム(岡山)での開催が決定したと思われる。

【了】

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