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プレミア開幕まで1週間。本番仕様のマンU、PSG戦で見せた可能性と2年目の不安要素

インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)。30日に行われたゲームでは、パリ・サンジェルマン(PSG)がマンチェスター・ユナイテッドを2-0で破り、北アメリカラウンド優勝を決めた。リーグ開幕前最後の試合に臨んだマンUだったが、完封負けという結果以上に成果と課題がはっきりと見える一戦となった。

text by 編集部

デ・ヘアは残留? アメリカ遠征を通じてゴールを守る

プレミア開幕まで1週間。本番仕様のマンU、PSG戦で見せた可能性と2年目の不安要素
ダビド・デ・ヘアは残留に近づいているのか【写真:Getty Images】

 ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督は、シーズン開幕から機能するチーム作りを最優先事項としてアメリカの4試合を戦ってきたようだ。最後の試合となったPSG戦の先発メンバーを見ても新たな発見はなく、大会を通じてスタメンに名を連ねた選手はわずか13人しかいない。

 PSGへの移籍が噂されるアンヘル・ディ・マリアとパスポートの有効期限切れで合流が遅れているマルコス・ロホは結局チームに加わらずに終わった。遠征メンバーに選ばれたものの、4試合で10分弱しか出場機会をもらえなかった選手もいる。

 そういったことから見えてくるファン・ハール監督の思惑は、やはり新加入選手の多いチームにいち早く自分の戦術を浸透させることだろう。思い通りに動かない選手は即戦力外として扱い移籍を促すか、ベンチに置いて“控えとしての役割”を全うさせる。就任してから2年でチームの顔ぶれは大きく変わってしまった。

 一方で、やりたいことは非常にわかりやすい。両SBに攻撃的な選手を置いて相手を押し込みつつ、ストライカーに専念しているウェイン・ルーニーやメンフィス・デパイに点を取らせるという意識が色濃く見える。システムは4-5-1がメインで、メンバー構成によっては昨季取り入れた3バックが復活する可能性もありそうだ。

 そして不動の守護神ダビド・デ・ヘアの残留も決まっているのかもしれない。一時はレアル・マドリーへの移籍が盛んに報じられたが、ファン・ハール監督は大会を通じ主力として使い続けた。クラブが移籍を容認している、もしくは本人が移籍を希望している場合、チーム作りや負傷などのリスクを考慮して起用を渋るのが一般的だ。

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