クリスティアーノ・ロナウド(左)と競る本田圭佑(右)【写真:Getty Images】
本田圭佑が所属するミランは30日、インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)でレアル・マドリーと対戦し、0-0で引き分けた。この試合でミランの中国遠征は終了となる。
後半からトップ下で出場した本田はここまでのキャンプを「自分自身含めて新しいFWの2人も点を取っていないですし、攻撃はまだちょっと課題が残った」と振り返る。一方で守備面では手ごたえを感じているようだ。
シニシャ・ミハイロビッチ監督はDF出身のため、守備戦術の浸透が進んでいる。本田も「すぐにでも形になるし、危ない場面はあるけど最後足伸ばして守れているところとか見ていても、明らかに去年と精度に違いがある」と自信をのぞかせた。
しかし、やはり重要なのは攻撃だ。本田は「すごく怖い攻撃をしたいと思っている」と述べ、「ちょっとできていい感じと思わず、やはり厳しく追い求めていけたら」と自らにプレッシャーをかける。
この試合でもトップ下でプレーし、遠征を通じて本来のポジションで起用されている本田。今年のミランのトップ下は「チームで一番走らないとできないポジション」と感じており、攻守に奮闘が求められることを理解している。
ミハイロビッチ監督はトップ下にも守備への参加を求めており、ボランチのナイジェル・デ・ヨングと並ぶほど低い位置まで下がって体を張る必要がある。そしてボールを奪えば一気に切り替えて攻撃に絡まなければならない。
それでも本田は「監督はどう思っているかわからないですけど、自分的には完全にはまり役というか。これで続くのならば、間違いなく結果は出てくるかなって感じはしています」と、新たな役割に充実の日々を過ごしているようだ。
「ACミランというクラブでプレーする以上は、常に世界でのトップのレベルを守備にも攻撃にも求められる」という言葉通り、名門復活に向けて高いクオリティを要求されるが、本田はその厳しい環境で一層の成長を目指して戦い続ける。
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