15日に放送されたTBS「スーパーサッカー」はワールドカップ予選特集。本大会出場を決めた国を中心に内容を組んだが、中でも時間を割いて紹介したのが欧州予選を通過したベルギーだ。3分半近く時間を割いた。
欧州予選グループAの首位ベルギーは2位クロアチアと対戦。前半15分にかつてチェルシーでドログバ2世と呼ばれたルカク(エバートン)が中央からこじ開けて先制ゴール。
欧州各国リーグで活躍する新生「赤い悪魔」。アザール(チェルシー)や香川の同僚でありポジション争いのライバルであるフェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)といったベルギー黄金世代の選手たちを中心にゲームを支配する。
そして、前半38分、高速カウンターから再びルカクが今度はハーフウェイラインから相手ディフェンダー2人をぶっちぎり、強引に決めて2-0。後半にクロアチアのクラニチャルにゴールを許すものの逃げ切り、2002年日韓ワールドカップ以来、3大会ぶり12度目の本大会出場を決めた。
試合後、世界遺産のグランプラスでは6,000人のベルギーサポーターがブラジル行きを祝福して大熱狂に騒ぎに。
ベルギーの心臓部を担うMFアザールは「12年ぶりだね。今の選手たちが子供のときだよ。僕も10歳だったよ。ワールドカップで3試合だけ戦って帰ってきたくない。僕らは結果を残すために行くんだ」とコメントした。
2002年日韓ワールドカップのベルギーと言えば、グループリーグ初戦で日本代表と対峙して2-2で引き分けた相手。当時のベルギーはヴィルモッツらを中心に堅守速攻をスタイルとする手堅いチームだった。
それが12年の時を経て新世代が台頭。アザールやフェライニのほか、コンパニ(マンチェスター・シティ)、クルトワ(アトレティコ・マドリー)といった若くも有力な選手たちが新生ベルギーの原動力となっている。
今予選のグループリーグAではクロアチア、先日日本が敗れたセルビアらを大きく引き離して余裕の首位通過を果たした。本大会でもベルギー旋風を予想する声がすでに欧州各国にあるようだ。
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