フランスリーグ会長が驚かせた突発的なアイデア
フランスプロリーグ協会(LFP)のフレデリック・ティリエズ会長は、どことなく、絵画の鬼才ダリに風貌が似ている…から、というわけでもないが、ときどき突発的なアイデアを発表しては周囲を驚かせる。
今年5月、LFPは来る15/16シーズンから、リーグ1(1部)とリーグ2(2部)、そしてリーグ2とナシオナル(3部)のあいだで昇格、降格するクラブの数を現在の『3』から『2』に減らす、という新ルールを可決したことを発表した。
「これは、フットボール界の未来、そして近代化に関わる非常に重要な決定である。もっとも重要な点は、投資家たちにより安定感を与えることにある。3クラブも入れ替わるのは多すぎる」とはティリエズ会長の言。
一部の報道では、リーグ1の19クラブがこの新案に賛成し、プロフットボール組合(UCPF)も推奨派に傾いてLFPの議会は通過。あとはフランスフットボール連盟(FFF)の承認待ち、ということになった。なぜなら、3部リーグのナシオナルは、FFFの管轄下にあるからだ。
しかし、FFFはこの新案に真っ向から反対した。7月23日のFFF内での会議の結果を受けてノエル・ル・グラエ会長は、「この案はまったくもってよろしいとは思えない。リーグ1のクラブは、その他のリーグのクラブのことも尊重すべきだ」と辛辣な面持ちでコメントした。
この結果を不服としたティリエズLFP会長は、ただちに最高行政裁判所に、FFFの決定を保留にするよう嘆願すると宣言。最終決定は法廷に持ち込まれる可能性もある。