バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長【写真:Getty Images】
バルセロナの会長選挙で再選したジョゼップ・マリア・バルトメウ会長はプレミアリーグの資金力を警戒している。24日、イギリス『BBC』が報じた。
プレミアリーグは年々放映権料が増しており、2016年から2019年の3年間で51億3600万ポンド(約9860億円)もの収益をあげる。バルトメウ会長は「プレミアリーグが世界最高のリーグであることは真実だ。それは収入面だけではない」と称賛している。
「プレミアリーグは一つの基準点だ。リーガ・エスパニョーラは彼らから多くのことを学んでいるよ。クラブが共同で一括して放映権を売却することを義務付けるルールを制定する」
一方で、バルセロナは世界で最も資金力のあるクラブの一つである。メインスポンサーである「カタール航空」との契約が2016年で満了するため、日本のインターネットサービス企業「楽天」との契約を進めているとみられている。これが実現すればマンチェスター・ユナイテッドと契約中の自動車メーカー「シボレー」による6400万ユーロ(約87億円)のスポンサー料を上回る額となるようだ。
また、現在リーグとしては既に圧倒的な資金力を誇っているプレミアリーグだが、欧州大会での成績はむしろ低迷している。2013年から2016年までの3年間で放映権料30億ポンド(5759億円)の収入をあげたが、2013年からの3シーズンで獲得したUEFAポイントはスペイン、イタリア、ドイツに次ぐ4位に後退している。
果たして、バルセロナを含む欧州の強豪たちは圧倒的なプレミア勢の資金力に対抗していくことはできるのだろうか。
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