ペア・メルテザッカー【写真:Getty Images】
同じ街のライバル・チェルシーからアーセナルに移籍したペトル・チェフは、合流してすぐにチームに馴染んだようだ。同僚になったペア・メルテザッカーが『FIFA.com』に語っている。
国際色豊かなチェルシーでプレーしてきたチェフは、ベテランらしく周囲とのコミュニケーションで信頼をつかみ取った。メルテザッカーは「僕らは1日目から彼の存在感を目の当たりにした」と、その存在の大きさに驚いている。
そして「彼はピッチ内外でうまくコミュニケーションを取れるタイプで、異なるいくつかの言葉を使いこなすことができる」と、チェフの知られざる一面を明かした。
アーセナルにはヴォイチェフ・シュチェスニーやダビド・オスピナといった一流のGKがおり、百戦錬磨のチェフに正守護神のポジションが約束されているわけではない。しかし、メルテザッカーはベテランGKがチームに大きな力をもたらすと考えている。
「彼はアーセナルに欠けている部分を埋められると思う。このチームに加われていい感触を得られただろうし、チームに貢献できる選手がやってきて僕らも本当にうれしい」
そして来月開幕の新シーズンに向けて動き出したチームに手ごたえを感じている。昨季は一時優勝候補とまで言われながら、FA杯獲得にとどまった。今季はその悔しさを晴らす大きなチャンスだ。
メルテザッカーは「僕らはすでにいい組織だが、チェフと一緒ならもっと強くなれる」と、新たな仲間との共闘を心待ちにしている。GKの激しいポジション争いも予想され、これまで以上に洗練された組織になったアーセナルは逆襲に燃えている。
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