ドイツ1部のハンブルガーSV(HSV)は13日、柏レイソルU-18所属のFW伊藤達哉(18)をフリーで獲得したことを発表した。契約期間は3年間で、入団時はHSVのU-19チームでプレーすることになる。
U-12から柏の下部組織に所属する伊藤は、2014年4月にドバイで開催された「アル・アイン インターナショナル ジュニア チャンピオンシップ」に柏U-18の一員として参加し、大会MVPと準優勝に輝いた。その後、HSV側の目に留まった伊藤は、同クラブの施設に2度招待され、マンチェスター・シティやインテルから関心を示されるなか、HSVと契約することを決断した。
HSVのディレクターを務めるぺーター・クナーベル氏は、伊藤の加入について、「タツヤのクオリティーの高さには絶対の自信があったため、彼を獲得するために全力を尽くした。我々の育成プログラムが彼を惹きつけたことは名誉なことだ」と、充実感を漂わせた。
また、HSVのU19チームを率いるダニエル・ぺトロフスキー監督は、「タツヤと契約することができてとても嬉しい。彼ができるだけ早くチームに馴れて快適と感じてもらえるよう全てのことに取り組むつもりだ」と、全面的なサポートを約束した。
伊藤は柏を通じ、「柏レイソルでジュニアから育てて頂いて、このたびドイツのハンブルガーSVに移籍することになりました。柏レイソルにはサッカー面でも人間面でもご指導頂き、本当に感謝しています。ドイツに行って活躍することが柏レイソルへの恩返しになると思っています。ドイツで必死に頑張って活躍するので、これからも応援宜しくお願いします」と、コメントを残した。
なお、伊藤は日本で通っていた学校から現地の全寮制学校に籍を移し、ドイツ語を学びながらトップチームを目指す。HSVには日本代表のDF酒井高徳も所属しているため、国内のファンにとってはますます目の離せないクラブとなりそうだ。
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