FIFA元理事のブレイザー氏【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)倫理委員会は9日、元北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)事務総長でFIFA理事も務めたチャック・ブレイザー氏に、永久活動停止処分を科したと発表した。
FIFAは5月27日、贈収賄や資金洗浄を行っていた疑いで複数幹部が摘発される汚職事件が起きた。ブレイザー元理事は2011年におよそ10年に及ぶ所得税の未納が発覚したため、その情報を得たFBIとIRSの捜査員から情報提供による協力を強要された。
FBIの協力者に転じると、専用に作られた小型マイク搭載のキーホルダーを隠し持ち、2018年ロシア大会および2022年カタール大会のワールドカップ招致に関わるFIFA幹部との会話を録音した。
ブレイザー元理事は1998年と2010年のワールドカップ開催国決定を巡る賄賂の受け渡しに関与したことも認めており、同氏の証言は米司法省によるFIFA幹部ら14人の起訴に大きく影響を与えているとみられている。
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