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マインツ武藤、チェルシー諦めない!「熱い野心をもってドイツで活躍したい」

text by 編集部 photo by Getty Images

マインツ武藤、チェルシー移籍諦めない!「熱い野心をもってドイツで活躍したい」
マインツ入団会見を行うFW武藤(右)【写真:Getty Images】

 マインツに移籍した日本代表のFW武藤嘉紀(22)は9日、入団会見を行った。

 FC東京でJリーグ史上2人目となるプロデビューから2年連続の2桁得点を達成した武藤には、チェルシーをはじめ多くの海外クラブからのオファーが届いていた。しかし、国内屈指のストライカーは、マインツという中都市クラブから欧州でのキャリアをスタートさせることを決断した。

「チェルシーというクラブからもオファーはいただいていましたが、マインツというチームが一番自分を必要としてくれた。(クリスティアン・)ハイデルGMも含め、熱心にわざわざ東京まで8時間の滞在のみで会いに来てくれたことが嬉しかった。本当に自分を必要としてくれているという気持ちに応えたいと思ったのがマインツに決めた理由のひとつです」

 チェルシーからのオファーが報じられたとき、武藤がイングランドで通用するかどうかという論争は日本列島を駆け巡った。過去の例を参考にしても、プレミアリーグは日本人にとって最もハードルが高い舞台だという認識が当たり前となっている。

「プレミアリーグは非常に素晴らしいリーグだと思っています。しかし、チェルシーでプレーするには早いと思いましたし、そこでやれる実力はまだないと思っていました。焦ることなく、しっかりと成長してからそういうチームに臨んでいきたいと思います」

 プロ転身から1年半の武藤にとって、慣れ親しんだFC東京以外のクラブでプレーすることは初めての経験になる。しかし、チェルシーから一度オファーを受けた男にとって、ビッグクラブに移籍する前に欧州での挑戦を終わらせる意思は毛頭ないだろう。

「普段は野心というのは表に出さないですけど、実はひっそりと心の中に兼ね備えています。結果を出すことが世界的な選手になる近道だと思うので、チームの戦術もしっかりと頭の中に入れて、熱い野心をもってドイツで活躍していきたいと思ってます」

 チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、武藤へのオファーが明るみになった直後に「良いプレーヤーと信じれなければ、その選手を買うことはない」と話していた。世界的指揮官の言葉を胸に、武藤はマインツからさらなる飛躍を誓っている。

【了】

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