守備陣の刷新を進めるミランは、元フランス代表DFフィリップ・メクセスとの契約を延長しないことに決めたようだ。8日に伊『スポーツメディアセット』など複数メディアが伝えた。

　昨季限りでミランとの契約が満了となったメクセスには1年の延長オプションが付いていたが、同選手はシニシャ・ミハイロビッチ新監督の構想に入っておらず、契約延長が見送られた。

　これによりメクセスのミラン退団が決定したと見られている。2011年にフリーでローマから加入したセリエAを代表するCBは、ミランで公式戦通算107試合に出場した。しかし3度の退場などピッチ内でチームの足を引っ張る場面が多かったのも事実。素行が悪く、近年は太りぎみの体格とスピードの著しい低下で批判を浴びていた。

　アディル・ラミとダニエレ・ボネーラ、サルヴァトーレ・ボッケッティの退団が決まっているミランは、CBの戦力不足が叫ばれている。戦力として計算できる補強は2部のアッヴェリーノから獲得したロドリゴ・エリーのみだ。

　ローマの20歳アレッシオ・ロマニョーリ、アスレティック・ビルバオのエメリック・ラポルトらの引き抜きを狙っていると伝えられているが、交渉の進展は聞こえてこず、守備陣の補強は停滞している。アタッカー陣の補強は順調だけに、守備の強化は早急な対応が必要だろう。

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