順当にJリーグ勢が勝ち上がってきている
ベスト16を懸けた3回戦は、13日、14日、16日の3日間に分けて開催される。「J1対J2」という天皇杯ならではの組み合わせが多くを占める中、注目はJFLに所属する2チームだ。前回大会では6チームもの都道府県代表がこのステージに進んだが、今大会はほぼ順当にJリーグ勢が勝ち上がってきた。その中に割って入る「くせ者」は、サプライズを起こせるのか。その2試合を含めた8試合にスポットを当てる。
【10月13日(日)開催】
C大阪(J1)vs神戸(J2) 13:00 キンチョウスタジアム
神戸は選手の質を見ればJ1と遜色なく、C大阪は山口螢と柿谷曜一朗を日本代表で欠くだけに、きっ抗した展開が予想される。注目点は、J1で最少失点のC大阪を、神戸がどのように攻略するか。中でも、J2でチームトップタイの14得点を挙げているポポは、セットプレーを除いても、ペナルティエリアの外から放ったシュートが最も多く、枠内率も高い。受けて立つのは、そのエリアから打たれた枠内シュートをきっちりとセーブしているキムジンヒョンだ。彼らの攻防が、「阪神ダービー」の勝敗に直結するだろう。
松本(J2)vs鳥栖(J1) 13:00 松本平広域公園総合球技場
驚異的なスタミナを生かした「超・ハードワーク」が持ち味の両チームが対戦する。松本は長野県代表として出場した前々回大会で新潟を破り、4回戦に進出した経験を持つ。その試合で決勝ゴールをたたき込んだのは、ディフェンスラインの中心である多々良敦斗。鳥栖に在籍したことがある鐡戸裕史、飯尾和也の2人の存在も心強く、再び旋風を巻き起こす土壌はある。対する鳥栖は、長野県出身の高橋義希のプレーに注目したい。攻守のバランスを保ち、2回戦で最多の10得点を挙げた攻撃陣を下支えできるか。