ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督【写真:ダン・オロウィッツ】
アジアツアーで来日中のドルトムントは7日、川崎フロンターレと親善試合を行って6-0の大勝を収めた。
新体制になって初のプロ相手の試合とあって、序盤はフォーメーションを変えながら試行錯誤の続く展開だった。トーマス・トゥヘル監督は「ボールを持っている時にパスの距離感であったり選手の距離感でミスがたくさん起きた」と開始からの20分間を振り返り、始動から間もないチームの完成度の低さを原因に挙げる。
しかし、終わってみれば6点を奪っての大勝。先発出場して45分間プレーした香川も2得点で勝利に貢献した。試合後の記者会見でトゥヘル監督は「テクニックであったり優秀なところが見えた」と香川を高く評価し、「いまからチームにどう融合させていくか考えたい」と自身の構想に入っていることを強調している。
マインツを率いていてた時代からチームの大部分が変わっておらず、選手たちの特徴を知っているとはいえ、実際に指導するのは全く別物だ。トゥヘル監督はチーム作りを「パズルと同じようなもの」と表現し、「チームに来たばかりで僕は選手を知らなければならない。選手も僕のことを知らなければならない」と昨季と違うアプローチに理解を求め、チーム内での「共通理解」の構築をプレシーズンツアーの最重要課題と語った。
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