なでしこジャパンはアメリカに敗れ準優勝となった【写真:Getty Images】
【なでしこジャパン 2-5 アメリカ代表 カナダ女子W杯決勝】
カナダ女子ワールドカップ決勝戦が現地時間の5日に行なわれ、なでしこジャパンはアメリカ代表と対戦した。
決勝トーナメントに入ってから同じスタメンで臨んでいるなでしこジャパンは、この日も不動の11人が名を連ねた。
大会連覇へ強い気持ちを持ってピッチに入ったが、アメリカの勢いがなでしこジャパンの出鼻を挫く。3分、最初のCKをロイドに決められ、今大会初めてビハインドを背負うことになった。そして5分、今度はFKからまたもロイドに決められてしまう。2点とも低いボールからだった。アメリカも、なでしこジャパンからゴールを奪うために工夫していることが伺えた。
その後も追加点を許し、開始15分で4失点とまさかの展開を強いられた。だが、なでしこジャパンも諦めない。アメリカがペースを落としたことでボールを持つ時間が生まれる。すると27分、川澄の折り返しを受けた大儀見が左足でゴールを奪い、1点を返した。
ここからさらに畳み掛けたいなでしこジャパンは33分、岩清水に代えて澤穂希を投入。阪口がCBに移り、澤はボランチの位置に入った。39分には川澄に代えて菅澤優衣香をピッチに送り出す。大野が右サイドハーフ、菅澤が最前線に入った。
前半を終えて1-4。楽観的には決してなれない点差だが、最後の最後まで試合を捨てないのがなでしこジャパン。後半もアメリカペースで始まったが、身体を張ってブロックする。
すると52分、FKに澤が飛び込むと競ったジョンストンのオウンゴールを誘い、なでしこジャパンが2点目を挙げた。しかし直後の54分、アメリカに5点目が入ってしまう。CKから最後はヒースが押し込み2-5。
なでしこジャパンは59分、最後の交代カードを切る。大野に代えて岩渕真奈を投入し勝負に出る。そして70分過ぎには布陣を3バックに変更する。中央に阪口、右に熊谷、左に宇津木を配した。75分、宮間のクロスに菅澤が頭で合わせるもこれはGKの正面。
アメリカは79分、ワンバックを投入し勝負を決めにかかる。終盤にはランポーンも投入し試合を終わらせた。なでしこジャパンも最後まで戦い抜いたが試合終了。W杯連覇はならず準優勝で大会を終えることになった。
【得点者】
3分 ロイド(アメリカ)
5分 ロイド(アメリカ)
14分 ホリデー(アメリカ)
15分 ロイド(アメリカ)
27分 大儀見優季(なでしこジャパン)
52分 オウンゴール(なでしこジャパン)
54分 ヒース(アメリカ)
【了】