再びバルサ会長の座を狙うジョゼップ・マリア・バルトメウ氏【写真:Getty Images】
昨季バルセロナの会長を務めていたジョゼップ・マリア・バルトメウ氏は、間近に迫った新会長選挙に向けて9093名分の署名を集め、4807名分を集めたジョアン・ラポルタ氏より倍の署名を手にした。『マルカ』をはじめとしたスペインの複数メディアが伝えている。
9093名分の署名によって会長選挙に向けて有利なバルトメウ氏は「前半戦は制したが、まだ後半戦がある。最有力候補ではない」と状況を楽観視はしていない。一方のラポルタ氏が集めた4807名分の署名は、5145名分と6815名分を集めた2003年と2006年の会長選挙の時よりも少なくなっている。
会長選挙出馬が認められるには、2534名分の署名が必要であるため、2033名分と1021名分しか集められなかったジョルディ・ファレ氏とジョルディ・マホ氏は、選挙から降りることとなった。
対してアグスティ・ベネディト氏(3834名分)、バルサの理事やスポークスマンを務めていたトニ・フレイシャ氏(3289名分)は、バルトメウ氏とラポルタ氏と新会長の座をかけて争う。
なお、セギメントFCBという団体も最低限の2754名分署名を集めたが、この団体は会長選挙に出馬するのではなく、ソシオに高い旅費を負担させるのを避けるため、バルサ自体が運営する旅行代理店の設立と、応援団の必要性を選挙の議論で提案したいようだ。
しかしここで集めた署名の数が、18日の選挙戦の順位に直結する保証はない。実際に2003年の会長選挙に出馬したルイス・バサット氏はラポルタ氏に逆転負けを喫しており、2010年には署名集めで最下位だったベネディト氏が最終的に2位へ躍進している。
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