10月9日にテレビ朝日で放送された「やべっちFC」で、レアル・マドリードのカンテラへの入団が決まった中井卓大君(9歳)が紹介された。
レアル・マドリードの下部組織に日本人が入団するのは初めてのこと。
入団のきっかけは、去年7月、日本で開催されたレアル・マドリードファンデーションキャンプ。
そこで優秀選手に選ばれた中井君は、今年4月のレアル・マドリードのチャレンジキャンプに参加し、つい先日、下部組織の入団テストに合格した。
レアル・マドリードファンデーションキャンプ実行委員の高橋尚輔さんの話。
「世界中から3,000~3,500人がカンテラ(下部組織)の試験を受ける子供がいて、実際に入れるのは1人か2人。もしくは合格者が0人のときもあると聞いているので、日本人が選ばれたことはすごく快挙だと思いますし、日本のサッカー界にとっても大事な一歩だと思っています」
2010年から12年までレアル・マドリードのU-11監督を務めたベニアジェルバさんの話。
「彼が一番最初にボールを触ったときに他の子と違うと一目でわかりました。非常に未来が楽しみな選手だと思います」
現在、レアル・マドリードの下部組織に所属する外国人はアメリカ人1人だけだという。
番組は最後に中井君が昔から「やべっちFC」に出演していたと紹介。小学校へ入学する以前から華麗なボールタッチや巧みなリフティングさばきで周りを魅了する頭抜けた存在だったようだ。
日本人として初めて欧州ビッグクラブの下部組織に入団した事例といえば、バルセロナの久保建英君がいる。おそらく今後も欧州クラブの下部組織に日本人が入団するケースは増えるだろう。
だが、中井君も久保君も、まだジュニア年代であり、今から彼らをスター扱いして騒ぎ立てるようなことだけは避けたい。
順調に育っていってくれることを祈りつつ、静かに動向を見守るべきだろう。
【了】
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