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岡崎移籍を容認したマインツの経営スタイル。地方クラブを支える“トップセールスマン”の存在

プレミアリーグのレスター・シティは、マインツから日本代表FW岡崎慎司の獲得を発表した。大黒柱としてチームを支えていた岡崎だったが、マインツは移籍を容認し、イングランドに新天地を求めることになった。この移籍には、マインツの“トップセールスマン”が大きく関わっていた。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

岡崎の移籍を容認したマインツ

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マインツからレスターへ移籍する岡崎慎司【写真:Getty Images】

 マインツから大黒柱が去った。2015年6月26日に1.FSVマインツ05は公式サイト上で岡崎慎司のプレミアリーグ所属のレスター・シティへの移籍を発表する。マインツのクリスティアン・ハイデルGMは次のようなコメントを出した。

「マインツの試合で彼は重要で頼もしい戦力だった。我々は人として惹かれてもいたので、彼の決断は残念だよ。だが彼は最後の最後まで常に全力で、その人柄はスポーツマンとしても申し分のないものだったので、志願を受け入れることにした。経済面とスポーツ面を考慮して、この移籍に同意した。今後のキャリアの多大な成功を願っている」

 今回の岡崎の移籍に関するハイデルGMのコメントの中では、「経済面を考慮して」という言葉が特に重要となる。

 マインツは決して金銭面で恵まれたクラブではない。『ライニッシェ・ポスト』電子版が掲載した「ブンデスリーガ13/14:クラブ予算案」によれば、マインツが13/14シーズンに予定した選手人件費は、1位バイエルン:1億4000万ユーロ(約190億4000万円)、2位シャルケ:8000ユーロ(約108億8000万円)…と続く中で、18チーム中13位の2400万ユーロ(32億6400万円)となっている。

 また『トランスファー・マークト』電子版によると、マインツのクラブとしての市場価値は、1位バイエルンが58億6500万ユーロ(約7976億4000万円)であるのに対して、現在14位で6億600ユーロ(826億1600万円)である。

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