貯まる疲労、GKに不安も
1:コンディショニングの難しさ
ひとつ目に挙げられるのは、イングランドが日本に比べて厳しい日程をこなしているということだ。準々決勝は同じ日に行われたが、日本が準決勝と同じエドモントンで試合をした一方で、イングランドはバンクーバーでカナダ戦を行ったうえ、キックオフ時間が遅かった。
それまでも日本がバンクーバー、ウィニペグ、エドモントンの西側3会場のみの移動で済んでいるのに対し、イングランドはモンクトン、モントリオール、オタワと東側で試合をしたのち、準々決勝のために西側のバンクーバーへ移動しなければならなかった。カナダは国内で時差があり、より難しいコンディション調整が必要だった。
2:GKのアクシデント
カナダ戦の後半、正守護神のカレン・バーズリーが原因不明の目のアクシデントで交代を余儀なくされた。マーク・サンプソン監督は深刻な症状でないことを強調し、日本戦の出場も問題ないと語っているが、実際にどこまで本調子に戻っているか未知数だ。
イングランドのゴールを守り続け、今大会も幾度となくチームをピンチから救ってきたベテランの状態は不安定な守備陣に影響を及ぼすかもしれない。
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