先々月、8月14日に開催された「キリンチャレンジカップ2013」のウルグアイ戦。実はこのときの日本代表メンバーのある発表が大きな話題になった。
それは選手が登録する背番号の発表。これまで日本代表で6番を着用し続けた内田篤人の背番号が2番へと変更となったからだ。
ウッチー人気はいまだ絶大で、日本代表の試合をスタジアムに観戦にいけば、「6 UCHIDA」の代表レプリカシャツを着ている女性ファンが多いことに驚くだろう。
以前、雑誌『フットボールサミット』で一冊丸ごと内田篤人特集を組んだところ即日完売したほどで、昔からサッカー界におけるひとつのマーケティングを生んでいると言っても過言ではない。それだけに、今回の背番号変更はレプリカユニフォームの買い替えを狙ったものという、うたがった見方もできるわけだ。
しかし実際はそうではないようである。
というのも、実はウッチーは以前から背番号2に対するこだわりが強かったからだ。Jリーグの鹿島アントラーズ所属時代、2年目から背番号2番をつけることになったことがきっかけとなり、それからというのも、飲食店の番号つき下駄箱では2番を選んだり、公共トイレを使用する際にも右から2番目を使うほど2番にこわだわっていたエピソードがあるぐらいである。
ただし、日本代表では尊敬する阿部勇樹が2番を着けていたことで6番にしていたことを自著『僕は自分が見たことしか信じない』(幻冬舎)で明かしている。
突然の背番号2番への変更は、レプリカユニフォームの買い替えを狙ったわけではなく、かねてからの希望がようやく叶った格好なのである。
【了】
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