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セリエA 9年前

なぜミランは移籍市場で失敗し続けるのか? Mr.B氏による資金増強も次々と逃したビッグネーム

2014/15シーズンを10位で終えたミランは、来季の巻き返しを図るべく様々な“ビッグネーム”の獲得を画策していた。だが、補強は次々と失敗に終わり、彼らが望む大型補強は実現できていない。なぜミランは移籍市場で失敗を繰り返してしまうのだろうか?

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

次々とビッグネームを逃したミラン

なぜミランは移籍市場で失敗し続けるのか? Mr.B氏による資金増強も次々と逃したビッグネーム
ミランはビッグネームの獲得に次々と失敗した【写真:Getty Images】

 まさかの急展開だった。22日、イタリアの地元紙は一斉に「ポルトFWジャクソン・マルティネスがアトレティコ・マドリー移籍に合意した」と報じた。ミラン移籍で大筋合意に達し、メディカルチェックのためミラノ入りも報じられていた矢先のことだった。

 それだけではない。ミランは獲得目標に据えていたモナコMFジョフレー・コンドグビアを、よりによってインテルにかっさらわれてしまったのだ。こちらも獲得濃厚と報じられていたのだが、同郷のライバルとの競合であっさり敗れた。

 それにしても、なぜミランは移籍市場で振るわないのか? そもそもカルロ・アンチェロッティ氏には逃げられ、ズラタン・イブラヒモビッチ獲得に色気を出してみてもパリ・サンジェルマンに放出を遮られる。メディアを使って景気のいい話ばかりを浮上させる割には、実になったのはローマとジェノアが共同保有していたアンドレア・ベルトラッチのみだ。

 アドリアーノ・ガッリアーニ副会長の手練手管はなぜ通用していないのか、強化資金は1億2000万ユーロ(約163億2000万円)ほど用意されているはずなのになぜ振るわないのか。そこに着目した時、このクラブが置かれているジリ貧の状況が浮き彫りになる。

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