カターニアのアントニオ・プルヴィレンティ前会長【写真:Getty Images】
イタリア・セリエBのカターニアが主導した八百長疑惑について新事実が明らかになっている。
地元検察のジョヴァンニ・サルヴィ検事は29日、八百長の疑いで逮捕された7人のうち1人であるカターニアのアントニオ・プルヴィレンティ前会長が取調べで容疑を認めたと明かした。英『BBC』などが報じている。
サルヴィ検事によれば、プルヴィレンティ前会長が「カターニアを救うためにしたこと」を認めているという。しかし、賭博疑惑については否定した。
一方、カターニア側の弁護士はクラブ公式HP上で声明を発表してこの証言を一部否定している。声明では「他のクラブの人間と接触があった」ことを認めたが、それが試合結果に影響しなかったと強調した。
プルヴィレンティ前会長とともに逮捕されたカターニアのパブロ・コンセンティーノ代表取締役は、違法なお金のやり取りがあったことは知らないとし、「馬鹿げている」と一蹴。さらに「プルヴィレンティがやったのなら、彼は狂っている」と、前会長を非難した。
カターニアは終盤の5試合を4勝1分と大きく勝ち越し、降格プレーオフ圏内と勝ち点さ2で2014-15シーズンを終えた。それまでの低調な戦いぶりとは一転して勝ちが続いたことに疑いの目が向けられているが、真実はどこにあるのだろうか。
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