セルヒオ・ラモスとレアル・マドリーの関係は修復不可能か【写真:Getty Images】
クラブに対して怒っていると報じられたDFセルヒオ・ラモスは24日、レアル・マドリーのホセ・アンヘル・サンチェスGM(ゼネラルマネージャー)と会談し、退団許可を求めたという。スペイン紙『アス』が同日に伝えた。
同紙は、S・ラモスがオフの時期に用事がないはずの練習場に出入りしている瞬間を映像でとらえており、サンチェスGMと会談したとした。ペレス会長は、自身の建設会社ACSの事務所にいたため選手本人とは話していないようだ。
その会談の場では自身の退団許可を要請すると同時に、自身の獲得を希望する他クラブがマドリーに提示するオファーを検討するように求めたとのこと。
2017年夏に契約が切れるS・ラモスは、1000万ユーロ(約14億円)の年俸を求めていたが、マドリーに700万ユーロ(約10億円)以上支払う意思はない。しかし、何よりラモスが不満を抱いていた原因は、クラブがリークした情報が自分を守銭奴のようなイメージに仕立て上げたことである。
ここまで移籍の意思を明確にしても、S・ラモスは契約を延長するにしろ移籍するにしろ、2億ユーロ(約280億円)という契約解除のための違約金を値下げするためにマドリーと交渉せざるを得ない運命にある。
マドリーで10年を過ごし、念願のラ・デシマ(チャンピオンズリーグ優勝10回目)の英雄になったにもかかわらず、S・ラモスは金銭目的で退団したメスト・エジルやアンヘル・ディ・マリアと比較されて批判を浴びている。かつてのビセンテ・デル・ボスケやフェルナンド・イエロのような暗い別れの道をたどることになるのだろうか。
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