■指揮官交代を決行したミラン
開幕から6試合連続ゴールと好調の序盤戦を経て、ノーゴールが続きミランも大低迷した後半戦。浮き沈みの激しかった本田圭佑の1年間だったが、その中でも上向きの調子でシーズンを終えることができたのは良かった。
終盤戦でインザーギ監督はチームの連係を整備し直し、その結果本田も再び活きるようになった。中へ絞ったり、スペースへと動き出したりすれば、欲しいタイミングで味方がパスをつけてくれる。その結果ローマ戦では2アシストと、攻撃の流れの中に加わっていた。
ただ、7月のプレシーズンからはアピールのし直しになる。16日、ミランは成績不振によりインザーギ監督を解任。サンプドリアを率いていたシニシャ・ミハイロビッチ監督の就任を正式に発表した。
ラツィオやインテルを中心に活躍し、FKを得意とした元セルビア代表DFとしての姿が印象深い。ただセリエAの監督としてはミランが初挑戦だったインザーギや、いきなり現役選手から監督へと転身させられたセードルフと違うのは、プロ監督としてそれなりの実績を築いていたということだ。
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