【日本 0-0 シンガポール 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

　W杯に向けた予選の第一歩。圧倒的に試合を支配した日本だったが、格下シンガポール相手にスコアレスドローで終えた。

　試合を振り返る槙野智章の口からは「シュート精度の低さ」という言葉が何度も出た。25本のシュートを放ちながら無得点に終わるという珍しい展開だったが、「どれを取っても1点入れば2点、3点って入っていた」と槙野は悔やむ。

　5万7000人がスタンドを埋め、ホームでの初戦に臨む日本代表を後押ししたが、最後は声援がブーイングに変わった。槙野は「チケットの売れ行きもそうだし、スタジアムに入った時の雰囲気はいいものがありましたので、今日は是が非でも勝ち点3を取れるゲームがしたかった」とファンへの想いを語る。

　シンガポール戦では応援してくれる日本のファンに勝利という形で恩返しできなかった。だが、試合内容そのものに悲観的な面は少なかったと槙野は振り返る。そして、「監督の目指すサッカーは要所、要所で出せた」と次戦以降に向けた手ごたえもつかんでいた。

【了】