【日本 0-0 シンガポール 2018年ロシアW杯アジア2次予選】

　W杯に向けた予選の第一歩。圧倒的に試合を支配した日本だったが、格下シンガポール相手にスコアレスドローで終えた。

　25本のシュートを放ちながら無得点。後半はチーム全体に焦りが見られ、攻撃に精度を欠いた。酒井宏樹は「チーム全体として焦ったのもありますし、前半から上げすぎた分、最後になって落ちたのもあって、そこでクオリティが落ちたのがすごく悔しい」と試合を振り返る。

　イラク戦は早い段階で先制に成功し、気持ちよく攻め続けた日本だが、思わぬところで足をすくわれた。新たな課題が浮き彫りになった形で、酒井も「宇佐美にしっかり合わせたり、サコへのボールとか、ああいうところで勝負を決めていれば…」と、自身のクロス精度の低さを嘆く。

　だが、下を向いてばかりではいられない。再びチーム一丸となって勝利を取り戻すべく戦わなければW杯は遠のくばかりだ。「点を取るためにはチャンスを作り続けるしかないですし、それがゴールになるかならないかは最後の質なので、そこは高めていかないといけない」と酒井は決意を新たに、次戦での復活を見据えている。

【了】