長谷部誠【写真:Getty Images】
【日本 0-0 シンガポール 2018年ロシアW杯アジア2次予選】
2018年ロシアW杯に向けた第一歩、アジア地区2次予選が開幕し、日本代表はシンガポール代表との初戦に臨んだ。
序盤からシンガポールを自陣に押し込み、終始圧倒し続けた日本だが、相手GKのスーパーセーブ連発などもあり、数多くのチャンスを生かせない。
試合終了の笛が吹かれるまで攻め続けたが、20本以上のシュートを1本もゴールネットの内側に入れることができず、大事な初戦をスコアレスドローで終えた。
前回のブラジルW杯予選の初戦もホームで北朝鮮に苦しめられ、土壇場で勝ち点3をもぎ取るのが精一杯だった。今回も最初の試合の難しさは指摘されていた通りで、キャプテンの長谷部誠は「試合前から十分わかっていたつもりでした」と振り返る。
しかし、結果は予想以上に厳しいものだった。前半から気持ちのこもったプレーで周囲を鼓舞し続けた長谷部だが、「勝てなかったことは重く受け止めなければならない」と重苦しい表情で語った。
シンガポールは組織的な守備で全てのシュートに身体を投げ出し、GKも衝突を恐れない飛び出しと鋭い反応でゴール前に立ちはだかった。実際に対峙した長谷部は「これだけオーガナイズされた相手に対して、もう少し選手全員が速いスピードでプレーしなければいけない」と、この試合で浮かび上がった課題を挙げた。
だが、予選は始まったばかりだ。キャプテンは「とにかく今日の結果を、この悔しさを次にぶつけたい」と力強く語り、すでに次の試合を見据えている。
【了】