香川では点が取れない?
10月2日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節でシャフタール・ドネツクと対戦したマンチェスター・ユナイテッドは、1−1で辛くも引き分けた。
チームが不調の状態でありながら、アウェイで難敵シャフタールと対戦して勝ち点1を獲得できたのはまずまずの成果と言っていい。だが、9月28日に行われたウェストブロム戦の前半で途中交代となった香川真司は、ベンチ入りするものの出場機会はないままだった。
ウェストブロム戦の途中交代について、デイビッド・モイーズ監督は試合後「戦術的な理由」とコメントした。それを聞いた時、私は「もしかすると、チャンピオンズリーグに向けての温存なのかもしれない」と考えていた。
だが、モイーズ監督の考えは違ったようだ。ウェストブロム戦での途中交代、そしてシャフタール戦では出番が与えられなかったことを踏まえて考えると、モイーズ監督は「点が欲しいときに、香川を出場させることはできない」と考えているものと思われる。
となると、ウェストブロム戦後にモイーズ監督が述べた「戦術的な理由」という意味合いも理解できる。具体的には「香川では点を取れないから、ヤヌザイを投入した」ということになるだろう。
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