「対戦相手によってフォーメーションを変えていく」
2018年ロシアW杯に挑む日本代表のアジア予選初戦・シンガポール戦が3日後の16日に迫ってきた。
決戦の地・埼玉スタジアム横のサブグランドで12日からトレーニングを行っている選手たちだが、13日はヴァイッド・ハリルホジッチ監督の熱血指導の下、狭いエリアでの10対10や報道陣を締め出して非公開でのセットプレーなどを2時間にわたって消化。本番に向けた臨戦態勢が一段と強まってきた印象だ。
11日のイラク戦(横浜)では4-2-3-1の定番布陣で戦った日本だが、この日、指揮官が主力組にトライさせたのは、攻撃時に長谷部誠(フランクフルト)をアンカー、香川真司(ドルトムント)と柴崎岳(鹿島)を左右のインサイドハーフに置く4-3-3。とはいえ、守備時は柴崎がボランチに下がる流動的な形だった。
ハリルホジッチ監督は「対戦相手によってフォーメーションを変えていく」と語っており、日本が押し込む時間帯が長くなるシンガポール相手にはより前線の枚数を多くしたいと考えているのだろう。
「真司が1トップ下だと毎回顔を出さなければいけないけど、1人ずつの方がサイドチェンジがきた時に(ボールを)出しやすいと思います」と吉田麻也(サウサンプトン)もこのシステムを前向きに評価していた。これがうまく機能するか否かは次戦の1つの見どころと言える。
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