前向きな印象を残したイラク戦
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督体制3試合目の国際Aマッチとなったイラク戦(日産)を4-0で大勝した日本代表。彼らは前向きな状態で翌12日、次戦・シンガポール戦の地・埼玉へ移動してきた。
この段階で負傷の清武弘嗣(ハノーファー)と川又堅碁(名古屋)が離脱するという残念なニュースもあったが、それ以外の24人は元気な様子で17時過ぎから埼玉スタジアム横のサブグランドで行われたトレーニングに姿を現した。
初陣から3連勝中の指揮官はこの日も練習開始前の屋外ミーティングを11分間実施。身振り手振りで指示を送るなど、アグレッシブさを前面に押し出した。
本田圭佑(ミラン)ら前日先発組11人はクールダウンのみの内容だったが、途中出場の原口元気(浦和)らが参加したサブ組のメニューは5対5+フリーマン+GKのゲームやシュート練習など多岐に渡っていた。
「技術的なことも全て教えてくれる監督なのですごくいいと思う」と原口も関心していたが、選手たちはそんなハリルホジッチ監督にいいアピールをしての何とか出番を得ようと闘志を強く押し出した。
鬼軍曹就任後、全ポジションのサバイバル競争は激化しているが、内田篤人(シャルケ)不在で右サイドバックの定位置争いは熾烈を極めている。
イラク戦は酒井宏樹(ハノーファー)が3月のチュニジア戦(大分)以来の先発出場。最終ラインで落ち着いた守備を披露し、本田とのタテ関係もスムーズだった。久しぶりに彼らしいダイナミックな攻め上がりも見られ、前向きな印象を残したのは確かだ。
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