9月18日に行われたヨーロッパチャンピオンズリーグ第1節。ステアウア・ブカレストと対戦したシャルケ所属の内田篤人は、フル出場を果たした。これでヨーロッパチャンピオンズリーグ17試合出場の記録を持つ中村俊輔(現:横浜F・マリノス)と並び、日本人最多出場記録となった。
試合は3-0でシャルケが勝利。右サイドバックで出場した内田は、3点目となるゴールも記録している。自身にとってはチャンピオンズリーグでの初ゴールとなるのだが、本人はやや複雑な表情をしていたようだ。
というのも、それはそのゴールシーンにあった。
右サイドを駆け上がっていった内田は、中央に走り込む味方へとセンタリング。ただしボールが高く上がってしまい、走り込んでいた味方の頭上を越えてしまい、狙いとは違うミスキックのようなボールになってしまったのである。
その軌道を確認した味方はジャンプして飛び込むのをやめ、マークについていた相手選手と相手のゴールキーパーも反応せずに見送っているのだが、なんとそのクロスが直接ゴールに入ってしまったのだ。
センタリングが偶然にシュートのようになってゴールに入ってしまったプレーは、「シュータリング」などと冗談で呼ばれているほど。正真正銘のゴールだが、いわゆる「まぐれ」の要素が大きいので、なかなか素直に喜べないという選手は少なくない。
内田本人も試合後、「もう少し普通のゴールが良かった」という感想を明かしたそうだが、こういう話題を提供するあたりが内田らしいとも言えるのかもしれない。
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