「数年前のユーベはトップクラブとのギャップがあったけど、その差はもうない」
チェーザレ・ポレンギ(以下、チェ)「さあ、今シーズン最後のミネストローネを始めましょう。前回はチームについて触れたけど、今回まずはチャンピオンズリーグ(CL)決勝について触れなくてはいけないね。八塚さんはあの試合をどう見ましたか?」
八塚浩(以下、八)「最初に失点してしまったけど、ユーベが守備の意識を固めて前半良く守ったのは良かったね」
チェ「初めの4分の失点はもったいなかったね」
八「あれはバルサの良さが出たよね」
チェ「間違いない。結果を忘れて内容を考えると、前半のユーベはバルサの素晴らしさに合わせていって、後半は全く同じレベルで戦えたと思う。後半の結果だけ見るとバルサが2-1で勝利しているけど、逆の結果になっていてもおかしくなかった。数年前のユーベはバルサやマドリー、バイエルンといったトップクラブとのギャップがあったけど、その差はもうないと思う」
八「惜しむらくは、後半に1点を返して追いついた後、もう一度守備に重点を置いても良かったよね」
チェ「それでも良かったかもしれないけど、選手達は『いける』と感じて押し込みすぎて、カウンターでやられたのは仕方なかった。昨日アニェッリ会長が記者会見を開いて、彼はイタリアサッカー協会をすごく批判した。
『ユベントスのCL決勝進出と、フィオレンティーナとナポリのEL準決勝進出は、全くビジョンのない協会の力ではなく、クラブの努力だけで成し遂げた』と言った。僕たちにはイタリアサッカーにとってポジティブなシーズンのように見えたけど、アニェッリ会長が言うように、各クラブが頑張って結果を出しただけなんだよね」