酒井宏樹【写真:Getty Images】
【日本 4-0 イラク 国際親善試合】
日本代表は11日、イラク代表と対戦して4-0で勝利した。
右サイドバックで先発出場した酒井宏樹は、「僕と佑都くんはカウンター対策をしっかりしていたし、麻也くんと槙野くんは集中していたので、そこで取って二次攻撃、三次攻撃ができていたのはよかった」と周囲との連携を取りながらの勝利に手ごたえを感じている。
しかし、相手の低調さもあって比較的楽な試合展開となった。いくつか危ない場面も作られたが、終始日本ペースで、サイドバックの酒井が攻めあがるスペースも十分にあった。
それでも「今日はうまく入っていたからで、うまく入らないときこそ、みんなで考えてしゃべるべきだし、そういう時間帯も実際に今日もあったので難しいですし、次の試合も絶対はない」と気を引き締める。
特にボールを支配している時間帯はカウンターのリスクもケアしながら試合を進め化ければならない。酒井は「カウンターの場面、DFラインは集中しないといけないですし、前に比率をかける分、僕たちが集中してカウンターの芽を摘まないといけない。状況に応じて、高い位置であればファウルもしないといけない」と、守備意識を常に持ち続ける必要性を口にした。
また、この試合ではロンドン五輪でともに戦った後輩・宇佐美貴史が日本代表で初めての先発出場を飾った。酒井は積極的な仕掛けからアシストを決めた宇佐美を「すごいと思いますね。相手にしたくない」と称賛する。
宇佐美のようにオリンピックを経験した選手だけでなく、柴崎岳や武藤嘉紀のように出場を逃している選手もいる。だが、若手の台頭にこれまでの実績は関係なく、A代表は非常にハードルが高い。
酒井も「オリンピックに行った、行ってないというよりは、若い世代がしっかり結果を出して、ここに入ってくるのがすごい」と語り、その難しさを表した。
次は真剣勝負のシンガポール戦。いまのチームの勢いに、若い選手たちの推進力を加えてW杯予選で好スタートを切りたいところだ。
【了】