チューリッヒのFIFA本部【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)の複数幹部が贈収賄や資金洗浄の疑いで逮捕された汚職事件で、スイス当局がチューリッヒにあるFIFA本部から電子データを新たに押収した。
英メディア『BBC』によれば、スイス当局は2018年にロシア、2022年にカタールで開催されるワールドカップ両大会の招致活動に関する捜査のため、ゼップ・ブラッター会長やジェローム・バルク事務局長のオフィスからデータを押収したと報じられている。
一連の事件が明るみになって以降、ブラッター会長本人が汚職に関与した事実は見つかっていないが、バルク事務局長はW杯南アフリカ大会の選定を巡り、2008年にFIFAからジャック・ワーナー元副会長が管理する銀行口座に1000万ドル(約12億500万円)を送金した記録が公表されたため、捜査対象になっている。
なお、スイス当局は5月下旬の事件発覚直後にもFIFA本部を家宅捜索し、電子データを押収している。
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