スティーブン・ジェラード【写真:Getty Images】
2014-15シーズン限りでリバプールを退団する元イングランド代表のMFスティーブン・ジェラードが、突然チームを去ることになったコーチ陣の処遇について説明を求めている。
リバプールは今季のプレミアリーグを6位で終え、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃すなど失意のシーズンを送った。その後、ブレンダン・ロジャース監督に解任の噂が浮上したものの、クラブ首脳陣との会談の末に続投の方向性が固まったと見られている。
しかし、リバプールは先日、ロジャース監督の側近として長く仕えたコリン・パスコー助監督を懲戒解雇し、マイク・マーシュ・コーチとも契約延長しない意向を表明。来季の巻き返しに向け、クラブOBで元レバークーゼン監督のサミ・ヒーピア氏をコーチングスタッフに招聘することを検討していると報じられている。
英紙『テレグラフ』でジェラードは、突然の人事異動について「非常に驚いた。スタッフの変更は全く予想していなかったからね。おそらくブレンダンとクラブの首脳陣が決断したんだと思う。より強力な陣容を揃えるための判断だろう。候補者は多くいるが、もはや私はクラブに口出しできる立場にいないため、誰かの名前を挙げることはできない。ブレンダンは新しい変化が必要だと感じたのだろう。だが、私は彼がなぜそのような決断に至ったかを会見で聞きたい」と、納得のいかない口調で返答した。
また、今夏の移籍が噂されているFWラヒーム・スターリングに関しては「彼の身に何が起きるかは予言できない。選手本人や全てのファンのためを思えば早く決断しなければならないね。成長に必要なのは、面倒を見てくれる指揮官とチームメートの存在だ。また、毎週プレーして学び続けることも重要である。私にとって出場機会が少ない場所に行くことはフラストレーションが溜まるだけ」と、同選手に残留を促した。
なお、リバプールはすでにマンチェスター・シティからイングランド代表のMFジェームズ・ミルナーと、バーンリーからU-21イングランド代表のFWダニー・イングスをそれぞれフリーで獲得し、ピッチ上での補強は着実に進んでいる。
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