【柏レイソル 3-3 浦和レッズ　J1・1stステージ第10節】

　明治安田生命J1リーグ・1stステージ第10節の延期分、柏レイソル対浦和レッズは3日に行われた。

　アウェイの浦和は梅崎司がカウンターから開始1分足らずで先制ゴールを挙げるが、6分にDFとGKの連係ミスを突かれて工藤壮人に同点ゴールを許してしまう。

　互いに主導権を握れないまま殴り合いが続き、迎えた38分、クリスティアーノの強烈なFKをGK西川周作が前に弾いてしまい、こぼれ球に詰めたレアンドロが柏に逆転ゴールをもたらした。

　前半にズラタンを負傷で失ったものの、後半開始から李忠成を投入して攻勢に出た浦和は、ここ一番での勝負強さを見せつける。

　69分、右サイドから蹴られたCKに槙野智章が頭で合わせ、豪快な同点弾を叩き込んだ。今季10試合以上出場している選手の中でただ1人得点がなかった槙野は、嬉しい今季初ゴールだ。

　だが、柏も諦めない。78分、キム・チャンスが低い弾道のアーリークロスを上げると、ゴール前で倒れこみながらクリアを試みた浦和のDFの脇下を抜け、ボールはファーサイドへ。そして、ゴール前まで詰めていたレアンドロが押し込み、この日2点目となるゴールで柏が再び逆転に成功した。

　今年の浦和はここで倒れない強さがあった。後半アディショナルタイム、右サイドからのクロスに武藤雄樹が頭で合わせ、土壇場で同点に追いつく。4試合連続ゴールはクラブのレジェンドである福田正博、エメルソン、ワシントン、田中達也の4人しか記録していない。武藤は加入1年目で偉大なOBたちに並んだ。

　この試合まで13戦無敗だった浦和は、柏と引き分けたことでJ1新記録となる開幕から14戦無敗を達成。依然順位表のトップを走っており、1stステージ優勝が目の前に見えてきた。

【得点者】
1分 0-1 梅崎司（浦和）
6分 1-1 工藤壮人（柏）
38分 2-1 レアンドロ（柏）
68分 2-2 槙野智章（浦和）
78分 3-2 レアンドロ（柏）
91分 3-3 武藤雄樹（浦和）

【了】