バイエルン移籍は無くなったMFイルカイ・ギュンドアン【写真:Getty Images】
今夏移籍を希望しているボルシア・ドルトムントのMFイルカイ・ギュンドアンだが、バイエルン・ミュンヘンへの可能性が消滅したと、2日のドイツ紙『ビルド+』が報じている。
2016年までドルトムントと契約を結ぶギュンドアンだが、契約延長を拒否し移籍を希望。ドルトムント側も移籍金の得られる今夏に売却を望んでおり、移籍先にはバイエルン、レアル・マドリー、バルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドなど多くの候補が挙げられていた。
しかし、バイエルンは以前から 650万ユーロ(約9億円)以上と言われるその破格な年俸に難色を示しており、移籍金約2000万ユーロ(約28億円)も加わることで二の足を踏んでいた。
さらに同紙によれば、バイエルンの幹部の間でギュンドアンの評価が分かれていたことも要因として挙げている。
マティアス・ザマーSD(スポーツディレクター)とミヒャエル・レシュケTD(テクニカルディレクター)は獲得を希望していたのに対し、ジョゼップ・グアルディオラ監督とカール・ハインツ・ルンメニゲCEOは疑問を持っていた様子。
また、30日に行われたDFBポカール(ドイツカップ)決勝戦での低パフォーマンスと今季全体を見て獲得を見送る決断をくだしたようだ。
ポカール後にギュンドアンは「現在交渉中だ」と、他クラブと交渉していることを明言していたが、クラブ名は明かしていない。次に可能性が高いのは今夏で退団するシャビの後釜を探しているバルセロナと考えられているものの、今夏の選手獲得はFIFAからの制裁により禁じられている。
それでも、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは「今夏に出ていく」と明かしており、夏の移籍は確実なようだ。
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