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日本代表 9年前

屈辱の降格から1年、自信と手応えを得た長谷部と清武。高まる得点への思いを胸にW杯予選へ

いよいよ2018年ロシアW杯アジア2次予選が開始する。今回の合宿では、海外でプレーする選手のみの合宿からスタート。その中でも今季、フランクフルトの長谷部誠とハノーファーの清武弘嗣は大きな自信を得て代表での戦いに挑む。

text by 元川悦子 photo by Getty Images

ともにチームの中心選手として大きく貢献

屈辱の降格から1年、自信と手応えを得た長谷部と清武。高まる得点への思いを胸にW杯予選へ
長谷部誠は出場停止1試合を除くブンデスリーガ・リーグ戦33試合に先発【写真:Getty Images】

 6月11日の親善試合・イラク戦(横浜)、16日の2018年ロシアワールドカップアジア2次予選初戦・シンガポール戦(埼玉)に向け、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は活動開始を1週間前倒して1日から欧州組だけで日本代表合宿をスタートさせた。

 初日は長谷部誠(フランクフルト)、川島永嗣(リエージュ)、吉田麻也(サウサンプトン)、清武弘嗣・酒井宏樹(ともにハノーファー)、大迫勇也(ケルン)、酒井高徳(シュツットガルト)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)の8人が参加。

 15分近い青空ミーティングで士気を高めた後、20分超のインターバルトレーニング、タッチライン約110mを18秒で走るダッシュ、ボールを使ったメニュー、体幹強化などいきなり2時間超に渡るハードな内容を消化した。

 5月の国内組候補合宿に参加した大久保嘉人(川崎)、今野泰幸(G大阪)の落選でフィールドプレーヤー最年長となった長谷部も「監督は『明日からのトレーニングのウォーミングアップだ』と言ってたけど、かなりきついフィジカルトレーニングだった」と苦笑い。ハリルホジッチ流の厳しさを改めて突きつけられた。

 その長谷部と清武は今季ドイツでシーズン通して安定感ある仕事ぶりを披露。ともに戦いながらニュルンベルクで2部降格を強いられた1年前とは全く異なる気持ちで今回、代表に乗り込んできた。

 長谷部は出場停止1試合を除くリーグ戦33試合に先発し、清武も32試合出場5得点と2012年夏の渡独後最高成績を残した。とりわけ5月23日の最終節・フライブルク戦でのダイビングヘッドはインパクトが強かった。

「2年連続で降格は避けたかった。ヘッドで決めたあのゴールには運もあった。すごく気合が入っていたから、いいチャンスが来た。落ちずにここに来れてよかったというのがホントに素直な気持ち」と清武は安堵感をのぞかせた。

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