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日本代表 11年前

最激戦区・2列目に挑む工藤壮人。ザックジャパンへの生き残りを懸けた“タフな戦い”

ザックジャパンにとって新戦力の工藤壮人。ゴールも奪い、結果を残している柏レイソルのエースだが、まだ適応しきっていない部分もある。クラブでの過密日程など厳しい戦いが続き、さらに工藤が挑むのは日本代表で最も層の厚い2列目。工藤はこのタフなサバイバルを乗り越えることが出来るか?

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「最初は自分がどこまで下がってカバーに入るのかが分からなかった」

 5月のブルガリア戦でザックジャパンに初招集され、7月の東アジアカップ・中国戦で国際Aマッチデビュー戦初ゴールという強烈なインパクトを残した工藤壮人。

工藤壮人
工藤壮人【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 8月のウルグアイ戦、9月のグアテマラ・ガーナ2連戦でも呼ばれ、4カ月間で4試合出場2得点という好結果を出している。本人も現時点でのチーム適応は順調に進んでいると考えているようだ。

「常連組の方々、海外組の選手たちはもう何年も一緒にザッケローニ監督とやってきている。彼らと比べると戦術の浸透はまだまだだと思います。

 でも9月の長期間の合宿では少しずついろんな選手とコミュニケーションを取れましたし、すごく有意義に過ごせた。グアテマラ戦のゴールもそうですけど、自分がほしいところにボールが来たりと特徴を理解する作業も進んでいると思いますね。

 守備面に関しても、最初は自分がどこまで下がってカバーに入るのかが分からなかったけど、今は割り切って前に残っていい場面が感覚的に分かってきたんで、そういう悩みはなくなりました。

 後ろが(酒井)高徳や内田(篤人)選手とメンバーが変わっても声がどんどん出てくるようになったし、誰が入っても問題ないです。9月2連戦の時は酒井(宏樹)がケガで帰ったのがちょっと残念でした。酒井は何回も選ばれて常連だと思うし、僕が何回も招集されるように頑張って、一緒に戦えるようにしたいです」と彼は前向きにコメントする。

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